「そもそも『男性VTuberは伸びない!』って言ってる男性VTuberはどれ!?」。でじぷる所属のVTuber・涅埜レヌさんは10月13日の夕方、Xにそう書いた。「話題またやってるわ~」と言う人ばかりが出てきて、言い出した本人が見当たらない、という。14分後には、検索しても本気でそう主張している人が見つからないとして「もしかして俺、氣付いちゃった?!」と続けた。
「男性VTuberは伸びないって話題またやってるわ~」って言ってる人ばっかり出てくるのですがそもそも「男性VTuberは伸びない!」って言ってる男性VTuberはどれ!?もしかしてそういう都市伝説!?
— 涅埜レヌ🎤🖤@CRATAIR (@kuronorenu) 2026年10月13日
引用:涅埜レヌ🎤🖤@CRATAIR(@kuronorenu)のポスト
ちなみに半年前の4月3日には、事務所に所属していた経験もある星宮うぃさんが「男性Vtuberって本当に伸びないんよ」と投稿している。いいねは10月16日朝の時点で1万8,000件を超えた。言っている人は、いるにはいた。
ただ、涅埜レヌさんの指摘もうなずける。この週、Xで男性VTuber本人たちが書き込んでいたのは、なぜそう言われるのか、どう向き合うのかという話が中心だった。
01378万回見られた「プライド」の話
中でも表示の数がけた違いだったのが、雑談配信を中心に活動する個人勢VTuber・遊者モノさんの投稿だ。15日の0時すぎ、「男性VTuber伸び辛い問題、正直コレ。」と、前夜の雑談配信の切り抜き動画を載せた。表示は16日朝の時点で約378万回、いいねは1万件を超えている。
男性VTuber伸び辛い問題、正直コレ。
— 遊者モノ (@umonomono) 2026年10月15日
引用:遊者モノ(@umonomono)のポスト
元になった14日の配信のアーカイブを見ると、遊者モノさんは、男性VTuberが伸びにくい面は正直あると認めたうえで、理由を説明していた。VTuberのリスナーは男性が多い。そして伸びている女性VTuberは、ポケモンやドラクエのように男性に人気のゲームを積極的に配信し、男性リスナーが好きなことに積極的に取り組んでいる。一方で男性VTuberは、自分がやりたいゲームをやるから見てくれ、という姿勢になりがちで、そこにはプライドがある、という見立てだ。
そのうえで、だから自分は女性向けの恋愛ゲーム『ときめきメモリアル Girl’s Side』をやろうと思う、と笑いながら言った。万人に人気のゲームは配信する人も多く、リスナーを取り合うことになる。女性向けの恋愛ゲームを遊ぶ男性VTuberは少ないので、リスナーの数と配信する人の数の両方を見るべきだ、という理屈である。自分の弱点を認めた直後に、具体的な次の一手を出してくるところがおもしろい。
返信欄には、シリーズのどれから遊ぶべきか、遊ぶ順番はどうするかを教える声が並び、「正直かつ貪欲でなんか好感持てた」という感想もあった。
02「比べるところじゃない」「開拓してやる」
ほかのVTuberの受け止め方は、人それぞれだった。ゲーム配信と雑談配信をしているVTuberのあるみんさんは13日、女性VTuberと男性VTuberは「全く別の職業」だとして、比べるのはやめようと書いた。市場として女性が有利なのは間違いないと認めつつ、男性VTuberを「○○しないから伸びない」と責めるのはやめよう、という主張だ。最後に「この話題に飽きた」と添えていて、思わず笑ってしまった。
雑談配信を中心に活動し、VTuberグループの運営もしている御汐かずささんは14日、「当たり前だが?」と言い切った。VTuberの王道の成功例に男性VTuberが入り込む余地はない。だからこそ、自分がその道を切り開くくらいの気持ちでいこう、という呼びかけだ。
男性VTuberは伸びない?
— 御汐かずさ🖌️🍸@雑談特化な社畜VTuber (@MishioSui) 2026年10月14日
当たり前だが? VTuberの王道ロールモデルに男性VTuberの入り込む余地なんてないが?
自分がその道を開拓してやるわ! ぐらいでいきましょうよ😌
引用:御汐かずさ🖌️🍸@雑談特化な社畜VTuber(@MishioSui)のポスト
話をVTuberの外に広げた人もいる。昼は医療職、夜はTwitchで配信しているしがさんは「なぜVtuber限定なんだ!?」と書き、男性配信者の話でいいだろう、「実写の民も仲間に入れてくれよ」とおどけた。
03同じ前提から、逆の答え
元声優の個人勢VTuber・あまね まいさんは13日、男性VTuberに女性向けの戦略を勧めるアドバイスが目立つことに疑問を投げかけた。VTuberのリスナーは女性が増えたとはいえ男性のほうが多いのだから、男性に好かれることが大事ではないか、という考えだ。
リスナーは男性が多い、という前提は遊者モノさんと同じだ。それなのに、片方は女性向けのゲームで手薄な場所を狙うと言い、もう片方は男性に好かれるべきだと言う。同じ材料から逆の答えが出てくるところに、この話題の難しさがある。
編集部のひとこと
涅埜レヌさんの「どれ!?」には笑ったが、読み比べてみると、嘆くだけの投稿は意外と少なく、じゃあどうするかを語る人が目立った。遊者モノさんが本当に『ときめきメモリアル Girl’s Side』を配信する日が来たら、見に行きたい。
VTuber界隈のあれこれを届けるV/WIRE編集部です。 編集方針