「正しく適切な悪意をもって、皆さまにとっての最悪な体験を守っていただければ幸いです」。ミステリーADV『魔法少女ノ魔女裁判』の配信・二次創作ガイドラインは、ネタバレへの配慮を求める段落をこう結んでいる。少女たちが互いを疑い、魔女を裁く物語らしい言い回しで、読んでいて笑ってしまった。
このガイドラインが10月21日付で更新された(ページ末尾の最終更新日による)。どこを変えたのかは、ページには示されていない。ここでは、最新版に書かれている配信のルールを紹介する。
動画:『魔法少女ノ魔女裁判』公式YouTubeチャンネル
01事務所所属でも、広告・投げ銭・メンバーシップで収益化できる
配信や実況をするときは、動画・生配信のタイトルに「魔法少女ノ魔女裁判」と入れ、概要欄か説明欄にゲームのストアページのURLを書く。収益化は、個人・法人・事務所所属の有無を問わず、YouTube、Twitch、TikTok、ニコニコ動画などでの通常の広告収益、投げ銭、メンバーシップで認められている。
自分の配信からの切り抜きは、ネタバレに配慮すれば作って投稿できる。ほかの人の配信を切り抜くときは、元の配信者の許可を得て、元動画のタイトルとURLを概要欄などに書く。ゲームの映像や音声を編集せず、本編や公式映像、ほかの人の配信の代わりになる形で載せることはできない。
同人誌やグッズなどの頒布・販売のルールは個人規模の活動が対象だが、配信の収益化については、個人・法人を問わず配信・実況のルールが優先されると明記している。有償頒布や収益化についての質問は、ガイドライン末尾の作品の問い合わせ窓口で受け付けている。
02ネタバレは禁止ではない。ただし、避けにくい場所には出さない
ガイドラインは、実況や感想、考察でのネタバレそのものは禁止していない。禁止しているのは、重大な真相、犯人、物語の結末、キャラクターの生死などを、サムネイル、タイトル、投稿の冒頭のような、見る人が避けにくい場所に直接載せることだ。
ネタバレを含む投稿は、タイトルや本文の冒頭に「ネタバレあり」と書き、必要に応じてワンクッションを置く。縦スクロールの動画など、見る人の意思と関係なく表示されるサービスでは、さらに慎重な配慮を求めている。ネタバレを含む投稿には「#まのさばネタバレ」を使うよう勧めており、その場合は一般の「#まのさば」を付けない。実況・配信のアーカイブ・切り抜きを共有するときは「#まのさば実況」を使う。
03ゲーム画面は使える。公式素材を生成AIに学習させるのは禁止
ゲーム画面のスクリーンショットや録画は、実況・レビュー・感想・考察に必要な範囲なら使ってよい。一方で、公式の素材を生成AIや機械学習の学習データに使うことは禁止している。生成AIを使って作った作品を投稿するときは「AI利用」と明記する。
04牢屋敷で、少女に紛れた魔女を探し出すADV
『魔法少女ノ魔女裁判』は、Acaciaと合同会社Re,AERが手がけ、2025年7月18日にSteamで発売された1人用のADVだ。目を覚ました少女たちは、見知らぬ牢屋敷に閉じ込められている。プレイヤーは屋敷を調べて手がかりを集め、「魔女裁判」で発言の嘘や魔法を暴いて、少女たちに紛れた魔女を見つけ出す。Nintendo Switch版もある。
Steam版の価格は3,500円(10月23日時点)で、日本語はフル音声に対応している。Steamのレビューは10月23日時点で3万件を超える。
05『魔法少女ノ魔女裁判』を配信しているVTuber
V/WIREが登録者数などを測っているVTuberのうち、この30日に少なくとも24人が『魔法少女ノ魔女裁判』を配信していた(V/WIRE調べ、YouTubeの題名から)。24人のうち20人が個人勢だ。最大同時視聴者数が多かったのは、にじさんじの五十嵐梨花さん、ホロスターズの夕刻ロベルさん、個人勢の黒咲くるみさん、ちべたろーさん、綵てまりさん。
配信のタイトルには、ネタバレへの気配りも見える。夕刻ロベルさんは10月21日の配信の題名に「※ネタバレあり」と入れ、個人勢のひだりてねこさんは10月18日の配信の題名に「#まのさば実況」と「ネタバレ注意」を入れていた。
編集部のひとこと
ネタバレを禁止せず、「どこに出してはいけないか」で線を引いたのがこの作品らしいと思う。犯人や結末をサムネイルに出さないという約束なら、配信する側も守りやすい。まだ遊んでいない身としては、「#まのさばネタバレ」のタグを見かけたら、そっと目をそらすことにする。
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