「寝ている間に、切り抜き&テロップ入れが8割終わってる。」。配信者のたつみっくさんは10月20日、そんな一文を添えて、自作の動画編集アプリ「Stretheus(ストリテウス)」をBOOTHにも出品したとXで知らせた。これまで公式サイトで配っていたアプリだ。Twitchで配信する人に向けたWindows用で、配信のアーカイブを読み込ませると、盛り上がった場面の候補探しから無音カット、テロップ付けまでを自動で進める。
たつみっくさんは、配信歴4年のエンジニアでもある。BOOTHの商品ページには「ほしい機能を作っちゃいました」とあり、動画を投稿したくても時間がない人に使ってほしいと書いている。
【BOOTHに出品しました】
— たつみっく (@tatsumic_gaming) 2026年10月20日
寝ている間に、切り抜き&テロップ入れが8割終わってる。
忙しいTwitch配信者向けの動画編集アプリ 「Stretheus | ストリテウス」をBOOTHにも出品しました🦥
引用:たつみっく(@tatsumic_gaming)のポスト
01盛り上がった場面を点数で探す
公式サイトによると、操作は「動画を入れる」「実行を押す」「確認して完成」の3段階だ。アプリは音量の大きさや笑い声・驚きなどの反応、無言が続いた区間を調べ、チャットのコメント量とその急増も加えて、盛り上がりを点数にする。切り抜きの候補は点数の高い順に並ぶ。配信中にTwitchの配信マーカーを打っておけば、その前後も候補に入る。
テロップは音声認識で作り、日本語と英語に対応する。焼き込む前に必ず一覧画面が開き、誤変換をその場で直せる。横向きの動画から範囲を選んで、ショート動画向けの縦動画を作ることもできる。
いちばん心強いと感じたのは、解析も音声認識も書き出しも、すべて自分のPCの中で済む点だ。未編集のアーカイブを外に預けずに済む。
02無料で書き出せるのは月150ポイントぶん
料金は基本無料で、機能の制限はない。毎月150ポイントがPCごとに付き、切り抜き1本の書き出しで25ポイント、アーカイブからの一括書き出し1回で100ポイントを使う。ポイントを使い切っても書き出しは止まらず、完成した動画に透かしが入る。
透かしを外すには、月額980円(税込)のサブスクリプションに入るか、たつみっくさんの配信チャンネルをサブスクする。どちらも、続けているあいだはポイントを使わず、本数の制限なく透かしなしで書き出せる。チャンネルのサブスクは段階を問わない。
公式サイトによると、対応するOSはWindows 11だけで、Macでは使えない。読み込める動画はMP4、MOV、AVI、MKV、FLV、WMVの6形式だ。
更新も早い。BOOTHに出品した20日にはv1.5.7でDaVinci Resolveへの書き出しの不具合を直した。23日に公開したv1.6.0では、プレビューと書き出しで字幕の大きさや行送りがずれる問題などを直している。
03深夜1時に仕掛けて、18時半には8割
公式サイトには「Stretheus のある 1 日」というページもある。21時から配信し、深夜1時にアーカイブを仕掛けて1時5分に寝る。7時半に出勤し、18時半に帰宅すると、採点、無音カット、テロップの下書きまでが終わっている。夕食をとりながら誤変換を直して書き出し、20時にYouTubeへのアップロードをかけ、21時にはまた配信する。2日間で手を動かす時間は51分だという。時刻と作業時間は目安で、処理の時間は動画の長さとPCの性能で変わると断り書きがある。
「お風呂に入る前にアップロードをかける」「歯磨きの前にクリップを流し込む」と、生活の細かい場面まで書き込んだ時間割には笑ってしまった。仕事と配信の合間に編集を押し込んできた人でなければ、ここまでは書けないと思う。
BOOTHのページによると、次の動画は基本的にStretheusで作り、ぼかしだけを別のアプリで入れたという。
04試してみるなら
Stretheusは公式サイトとBOOTHから無料でダウンロードできる。インストールに管理者権限は要らず、インターネットへの接続はインストールと更新のときに要る。公式サイトには「まずは短いアーカイブで、無音カットの強さとテロップの見え方を確かめてみてください」とある。
作者のたつみっくさんは、FPSやレースのゲーム、IRLを配信している。Xのプロフィールによると、シーズン中の土日にはF1の解説もしている。
編集部のひとこと
ポイントが尽きても書き出しを止めず、透かしを入れて最後まで出す作りがいい。投稿したい夜に「書き出せません」で止まるよりずっと親切だ。料金の条件を表とFAQで細かく書いてあるのも、使う側としてありがたい。
VTuber界隈のあれこれを届けるV/WIRE編集部です。 編集方針
