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話題TOPIC — 2026.11.06 07:05

AG03とAT2020で歌ってみたは録れるのか MIX師やVTuberが出した答え

ヤマハのAG03とオーディオテクニカのAT2020で、歌ってみたは録れるのか。11月3日〜5日、MIX師や配信の講師、VTuberがそれぞれ助言を投稿した。

文・V/WIRE編集部 更新 2026.11.06 07:05 読了 約7分 XLINE
AG03とAT2020で歌ってみたは録れるのか MIX師やVTuberが出した答え

「予算は〇〇円くらいです」。星守エマさんが11月5日の昼にXで勧めた「魔法の言葉」は、この一言だった。AG03からステップアップしたいのに、おすすめが分からない。そう嘆く人に向けて、相談の冒頭にこの言葉を付けてほしいと呼びかけた。

11月3日から5日にかけて、VTuberや歌い手、MIX師のあいだで、ヤマハのAG03とオーディオテクニカのAT2020の組み合わせが話題になった。この2つで歌ってみたを録ってよいのか、だめなら何に買い替えればよいのか。MIX師、配信の音響の講師、VTuber本人が、それぞれの立場から答えを投稿した。製品の名前から部屋の反響まで、具体的な助言が並んだ。

この記事のポイント

  • 11月3日〜5日、AG03とAT2020の組み合わせが歌ってみたの録音に向くかどうかが話題になった
  • ヤマハはAG03MK2を「ライブストリーミングミキサー」と位置づけ、DAWへの録音は[DRY CH 1-2G]にすればエフェクトなしで送れると案内している
  • 「ダメじゃない」という声のほか、買い替えの具体案や、機材より先に録音環境を整えるよう勧める助言が出た
  • 相談するときは予算を先に伝えてほしい、という助言もあった

01「AG03とAT2020」を巡り、11月5日に投稿が相次いだ

11月3日の昼、MIX師のshootさんは「MIX師が思ってる事」として、依頼を受けたときの胸の内を13行で並べた。その中に「嗚呼、AG03とAT2020だ」という一行があった。

11月5日、VTuberの藤原ゆるむさんは「AT2020とAG03の組み合わせってもしかして超入門セット…❓」と書き、ここからアップグレードするならおすすめはあるかと尋ねた。AG03を使っているという灰ノ鼠しなのさんは、代替案を紹介する文章が「どれもありえん長すぎて」読めないと書いた。助言が増えるほど、迷う人も出ていた。

同じ話は以前からあった。MIX師のkoyaさんは2023年6月、歌い手向けのインターフェースを調べるとAG03が真っ先に出てくるらしいと書き、録音には他の製品も検討してほしいと呼びかけていた。

02ヤマハは「ライブストリーミングミキサー」、AT2020は2006年発売のコンデンサーマイク

AG03の現行モデルは、2022年4月に発売されたAG03MK2だ。ヤマハは製品ページとユーザーガイドで、これを「ライブストリーミングミキサー」と呼んでいる。パソコンとはUSB-Cでつながり、マイクをつなぐチャンネル1は+48Vのファンタム電源に対応している。

パソコンへ送る音は、前面の[STREAMING OUT]スライドスイッチで3通りから選ぶ。ユーザーガイドによると、[LOOPBACK]はパソコンで流しているBGMやゲームの音もまぜて戻す、雑談配信やゲーム配信向けの設定だ。[INPUT MIX]は入力された音をまとめて送り、[DRY CH 1-2G]はそれぞれの入力の音を個別にそのまま送る。DAWに録音するときは[DRY CH 1-2G]にすれば、リバーブなどのエフェクトをつけずに送れるという。

VTuber向けの「音の相談」を受けているちくちゅーさんは、7月8日の投稿で、AG03やAG06で録るときはループバックの切り替えスイッチを「INPUT MIX」ではなく「DRY CH1-2G」にするよう勧めていた。現行のAG03MK2のユーザーガイドにある表記と案内に合う勧め方だ。配信用ミキサーとオーディオインターフェイスの違いやループバックの仕組みは、「オーディオインターフェイスの選び方|配信用ミキサー(ヤマハAG)との違いとループバック」に詳しい。

AT2020は、オーディオテクニカの製品ページによると、単一指向性のコンデンサーマイクで、使うには48Vのファンタム電源が要る。発売は2006年7月で、メーカーはエントリークラスの「ハイコストパフォーマンスモデル」と紹介している。マイクの種類や指向性の違いは、「VTuberの配信用マイクの選び方」も参考になる。

03MIX師、配信の講師、VTuber 立場ごとに分かれた助言

音源を作る側の目線:「ダメじゃない」

作編曲の依頼を受けている斑鳩いかさんは、この話題を「むずいよね……」と受け止めたうえで、自分の考えを書いた。

引用:斑鳩いか / Ikaruga Ika(@ika_ikaruga)のポスト

セルフMIXで歌ってみたを投稿しているR00Tさんも、自分がMIXするならAG03+AT2020でも十分だとし、「それより録音環境のほうが大事!」と書いた。

配信の音響の講師の目線:「PCで配信する用途にあんまり向いてない」

配信の音響調整と環境構築の講座を開いている毘沙門天ゆるいこさんは、AG03は悪い機材ではないと強調した。

引用:毘沙門天ゆるいこ(@yuru_creation)のポスト

毘沙門天ゆるいこさんによると、AG03は差し込み口が多く、いろいろな機材の音をまとめて出せるのが持ち味だ。ところがパソコンで配信するときは、その機能をあまり使わない。悪いのではなく、使い方が合っていないのだという。パソコン1台での配信に何が要るのかは、「配信にオーディオインターフェイスは必要?」が入り口になる。

買い替えの具体案:RØDE、Audient、RME、Neumann、MOTU

ボーカルディレクションやMIXを手がけるJIN-Xさんは、マイクにRØDEのNT1 Signature、インターフェースにAudientのiD14 MKIIを挙げ、AT2020+AG03からのアップグレードなら「この組み合わせがコスパ最強だと思ってる」と投稿した。VTuberの上戸アペリさんは、AG03を買うならもう少しお金を出してMOTUを買った方が「絶対にいい」と書いた。

歌ってみたやボイスの収録とMIXを手がけるウズラスタジオ代表のおはらぎさんは、RMEのBabyfaceとNeumannのTLM103を挙げた。

引用:おはらぎ(@UZURA_STUDIO)のポスト

おはらぎさんは同じ投稿で、機材を買うときは「定番品を買うこと」と「寄り道を減らすこと」を意識してほしいとも書いている。

一方、夜々乃世々さんは、インターフェースはAG03MK2でも構わないとし、「マイクだけは妥協しないで」と書いた。ただ、おすすめの機種は挙げていない。マイクにも得意分野があり、声の特徴が分からない相手には無責任に勧められないからだという。

録音環境の目線:「機材×録音×歌」

MIX師のきたろーさんは、機材を買い替える前に、録音する部屋に目を向けるよう呼びかけた。

引用:きたろー@Mix師(@tsubouri_2mix)のポスト

どれかが0だとすべて台無し、という掛け算のたとえは分かりやすい。

相談の仕方:予算を先に伝える

迷っている人に向けては、冒頭で紹介した星守エマさんの投稿がある。

引用:星守エマ(@EmmaHoshimori)のポスト

編集部のひとこと

AG03とAT2020は、今回の投稿で何度も名前が挙がった。読んでいて心強かったのは、MIX師たちが、その機材ではだめだと言って終わらせず、何を足せばよくなるかまで書いていたことだ。

V/WIRE編集部

VTuber界隈のあれこれを届けるV/WIRE編集部です。 編集方針

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