合同会社MY LIENは10月19日、開発中の音声売買サービス「ボイスマーケット」の名称を「コエウル」に変えたと発表した。AI生成音声の出品と、購入した音声の無断AI学習や音声クローンへの利用を禁止する方針だ。対象には、声優やナレーターのほか、VTuberや配信者、歌い手も挙げている。公式サイトでは、VTuberや配信者がキャラクターボイスやコラボ音声を出品・販売する使い方を紹介している。
01本人確認と電子透かし、再生はストリーミングが基本
発表によると、MY LIENは次の方針で開発を進めている。
- AI生成音声の出品・販売を禁止
- 購入した音声の無断AI学習、音声クローンへの利用を禁止
- 電話番号認証と本人確認
- 音声への電子透かし
- ストリーミング再生を基本とし、音声ファイルのダウンロードを認めない
- 通報機能
MY LIENは、これらは公開に向けた開発・運用の方針で、すべての不正利用を防げると保証するものではないとしている。
02公式サイトには「即時ダウンロード」の説明も
一方で、公式サイトの「ご利用の流れ」には、既存の音声を「即時ダウンロード」できるという説明が載っている。ダウンロードを認めないという今回の発表とは食い違っていて、10月19日時点で、どちらが公開時の仕様なのかは分からない。
03クラウドファンディングで373万円、VTuber事務所との提携も募集
このサービスは、2026年7月から8月のクラウドファンディングで、312人から373万円の支援を集めた。公式サイトによると、目標の186%にあたる。運営のMY LIENは2026年1月に設立された会社だ。
MY LIENは利用場面として、目覚まし音声、応援メッセージ、誕生日や記念日を祝う音声などを挙げる。VTuber事務所や声優事務所に向けては、所属タレントのオリジナル音声の出品や、ファン向けの音声販売といった提携を呼びかけている。サービスの開始時期は、10月19日時点で公式サイトのよくある質問に「現在準備中」とある。
編集部のひとこと
AIで作った声は出品させず、買った声を無断でAIに学習させることも禁じる。声で活動する人には安心できる方針だと思う。だからこそ、ファイルが買い手の手元に残るのかどうかは、公開までにはっきりさせてほしい。
VTuber界隈のあれこれを届けるV/WIRE編集部です。 編集方針