スプラトゥーン3は、VTuberが個人として配信・動画投稿でき、任天堂が指定する仕組みなら収益化もできます。いちばん気をつけたいのは、法人の業務としての投稿です。ガイドラインは、所属する団体の業務として行う投稿を原則として対象にしておらず、例外は任天堂と別に契約した法人に所属する投稿者だけです。事務所の活動として配信する人は、その事務所が例外の一覧に載っているかを先に確かめてください。
ここで書く条件は、スプラトゥーン3だけでなく、任天堂のゲーム全般に共通する任天堂のガイドライン(ネットワークサービスにおける任天堂の著作物の利用に関するガイドライン)に基づいています。ガイドラインに載っている最新の更新表記は2024年9月2日です(10月31日に確認)。
この記事のポイント
- 個人は、創作性やコメントを加えた配信・動画投稿ができます
- 収益化は、任天堂が指定する仕組み(YouTubeパートナープログラムなど)に限られます
- 事務所の活動としての投稿は、掲載された法人10社に所属しているかが分かれ目です
- ガイドラインとQ&Aに関する個別の問い合わせには、任天堂は答えないと明記しています
01配信・動画投稿はしてよいか
個人が任天堂のゲームの映像やスクリーンショットを使った動画・静止画を共有サイトに投稿しても、任天堂は著作権侵害を主張しない、とガイドラインは書いています。実況も含まれます。事前に作った動画の投稿も、ストリーミング配信も、対象です(Q2)。
投稿先として想定されているのは、YouTube、X(Twitter)、ニコニコ動画のような、多くの人が使う共有サイトです(Q3)。
条件の中心は、投稿に「ご自身の創作性やコメント」を含めることです。Nintendo Switchのキャプチャーボタンなどで撮った場合は、創作性やコメントがなくてもよいとされています。ゲーム実況動画やゲーム紹介動画は、対象として認められると書かれています(Q1)。
02収益化|指定された仕組みなら可
個人の投稿は、「営利を目的としない場合に限り」できるのが原則です。そのうえで、任天堂が別に指定するシステムによる収益化は認められています。指定は次のとおりで、「随時更新されます」とあります(Q4)。
| サービス | ガイドラインが指定する仕組み |
|---|---|
| YouTube | YouTubeパートナープログラム |
| Twitch | Twitchアフィリエイトプログラム、Twitchパートナープログラム |
| ニコニコ動画/生放送 | クリエイター奨励プログラム、ニコニコチャンネル |
| X(Twitter) | プレミアムサブスクリプション |
| Facebook/Meta | パートナー収益化 |
| Instagramサブスクリプション、ボーナス | |
| TwitCasting | ツイキャス・マネタイズ内の「ライブ収益」 |
| Mirrativ | ギフト |
| 17LIVE | ギフト |
このリストに載っていない仕組みでの営利利用は、ガイドラインが認めている範囲に入っていません。自分が使う配信サイトの収益化が、リストのどれに当たるかを先に見ておくと安心です。投稿した動画や音楽、静止画を任天堂の許可なく販売しないよう求められています(Q5)。
03事務所に所属している場合
ガイドラインは、個人であるお客様による投稿を対象にしています。法人など団体による投稿や、所属する団体の業務として行う投稿は、対象ではないと書かれています(Q9)。VTuberの事務所に所属していて、配信が事務所の活動としての投稿にあたる場合は、ここに当てはまる可能性があります。
例外は、任天堂と別に契約が結ばれた法人に所属する投稿者です。所属する団体の業務としての投稿でも、個人と同じ条件で投稿できます。10月31日時点で、Q9に載っているのは次の10社です。
- UUUM株式会社(吉本興業所属を含む)
- 株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ
- 株式会社東京産業新聞社(ガジェット通信)
- ANYCOLOR株式会社
- カバー株式会社
- 株式会社アップランド
- 株式会社クリーク・アンド・リバー社(The Online Creators)
- 株式会社STPR
- 日本テレビ放送網株式会社(ClaN Entertainment「C+」)
- 株式会社KADOKAWA(クリエイターサポートプログラム「CSP」)
一覧にない法人の業務としての投稿は、ガイドラインの対象ではありません。対象外になったときにどうなるかは書かれていません。任天堂は、ガイドラインとQ&Aに関する個別の問い合わせには答えないとしています。所属先の事務所に、任天堂のゲームの配信ルールを確かめてください。なお、任天堂の別のガイドラインに特別の定めがある場合は、そちらにも従うとガイドラインは書いています。
04動画・切り抜き・音楽で気をつけること
- 創作性やコメントがない投稿は対象外です。任天堂が制作したプロモーション動画を転載したもの、他人の投稿を転載したもの、ゲームの音楽やムービーシーン、イラスト集をコピーしただけのものが例に挙がっています(Q1)。切り抜きの特別なルールは、ガイドラインに書かれていません。
- 任天堂以外の第三者の知的財産権が入っている場合は、その権利者の許諾が別に必要です。
- ゲームのデータを取り出して、通常のプレイでは使えない映像や画像、音源を使うことは、不適切な投稿の例に入っています(Q11)。
- チートや不正な改造に関するものも、不適切な投稿の例に挙がっています。意図的にゲームの進行を阻害して、複数人で遊ぶゲーム性を損なう行為も同じです。対戦や協力プレイのスプラトゥーン3の配信でも関わる項目です。
- 事実に反して、任天堂や関係者から協賛や提携を受けているように見せないよう求められています。案件でない投稿を案件のように見せないでください。
任天堂は、ガイドラインに従わない投稿を削除することがあります。違法・不適切な投稿をした人に、以後のゲーム著作物の使用を認めない権利と、法的措置を講じる権利も持つと書いています。
05大会を開いて配信するとき
「ゲーム大会における任天堂の著作物の利用に関するガイドライン」に基づいて開いたコミュニティ大会のプレイ動画を投稿したり収益化したりする場合は、このガイドラインに加えて、大会のガイドラインにも従う必要があります(Q8)。
06V/WIRE調べ|スプラトゥーン3を遊んでいるVTuber
V/WIREが測っているVTuberのうち、直近30日(10月31日時点)にスプラトゥーン3の配信か動画を出していたのは135人です。内訳は個人勢106人、企業勢29人です。配信は354回、動画は68本でした。個人勢が全体の約8割を占めます。
ゲームごとの配信ガイドラインの一覧は、ゲーム配信ガイドライン一覧と、スプラトゥーン3のゲーム名鑑のページにあります。
07よくある質問
個人勢なら、連絡なしに配信して収益化しても問題ありませんか
原則は、営利を目的としない投稿です。そのうえで、創作性やコメントを加えた個人の投稿は、著作権侵害と主張しないとガイドラインは書いています。収益化は、Q4の指定の仕組みの範囲に限られます。YouTubeならYouTubeパートナープログラム、Twitchならアフィリエイトとパートナーが載っています。
スーパーチャットやメンバーシップはリストに入っていますか
YouTubeのスーパーチャットとメンバーシップの名前は、リストに書かれていません。YouTubeについて指定されているのは「YouTubeパートナープログラム」です。ガイドラインは、Mirrativや17LIVEの「ギフト」、Xの「プレミアムサブスクリプション」など、サービスごとの仕組みの名前で指定しています。スーパーチャットやメンバーシップの扱いは、リストに名前がないため、ガイドラインには書かれていません。
切り抜き動画を出してもよいですか
創作性やコメントが含まれていることと、他人の投稿を転載していないことが、確かめるところです(Q1)。
事務所に所属していない個人勢は、法人の一覧を気にする必要がありますか
一覧は、法人の業務として投稿する人の例外です。事務所に所属していない個人は、Q9の一覧を気にせず、ガイドラインの条件に従って投稿できます。
編集部のひとこと
任天堂のガイドラインは短く、収益化の指定リストと法人の一覧がすぐ見つかります。事務所の活動として配信している人は、自分の所属先が10社に入っているかを、一度見ておくと安心です。
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