『勝利の女神:NIKKE』は、利用規約にあるストリーミングポリシーに沿えば、個人の配信者は配信でき、配信サイトの広告と、概要欄などのリンクからの寄付で収益化もできます(2026年11月5日時点)。いちばん気をつけたいのは、配信や動画に決まった文面の注意書きを出すことです。事務所に所属している人は、開発元SHIFT UPの二次創作ガイドラインが個人と法人格のない団体を基本の対象にしているため、事務所を通して確かめるのが確実です。
動画:勝利の女神:NIKKE 公式YouTubeチャンネル(バージョンPV「MARIA-n」)
この記事のポイント
- 配信・動画は、コメンタリーやゲームプレイを含めるなどして、無料で見られる場所に出すことが条件です
- お金を受け取れる方法として明記されているのは、配信サイトの広告と、プロフィール欄・概要欄のリンクからの寄付の2つです
- 動画の冒頭、ライブ配信なら動画の付近に、公式の文面どおりの注意書きを出す必要があります
- 開発元SHIFT UPの二次創作ガイドラインは、企業などの法人にSHIFT UPの窓口への問い合わせを求めています。事務所所属の個人を分けて定めた記載はありません
01配信してよいか:プレイやコメントを含め、無料で見られる場所に
ルールは2つの文書に分かれています。1つは、運営元のProxima Beta Pte. Limitedが定める利用規約(エンドユーザーライセンス契約書、最終更新日2024年10月17日)の別表C-1「ストリーミングポリシー」で、配信と動画の扱いを決めています。もう1つは、開発元のSHIFT UP CORP.の「二次創作に関するガイドライン」で、二次創作物を公開できる範囲と、法人の扱いを決めています。公式サイトにも、このガイドラインへの案内があります。
ストリーミングポリシーは、ポリシーに従って作ったライブ配信や録画のプレイ動画を、視聴者が無料で見られるサイトで公開することを認めています。動画には、コメンタリーかゲームプレイを含めるか、十分なオリジナリティを持たせ、教育やプロモーションの性格を持つ内容にする必要があります。当てはまるかどうかは、運営元が判断するとしています。カットシーンやサウンドトラックだけで、それについて語るコメントのない動画は、ポリシーに合わない例として挙げられています。
動画はゲームのレーティングに合わせる必要があり、ESRBの「T」、PEGIの「16」のレーティングに違反する内容は含められないことも書かれています。
02収益化:明記されているのは広告と寄付リンクの2つ
ストリーミングポリシーは、ポリシーで明示した場合を除いて、ゲームの素材を使った動画は非商用の目的に限るとしています。そのうえで、ほかの部分を守っていれば、次の2つの方法でお金を受け取ってよいと書いています。
- YouTubeやTwitchなど、動画を載せているプラットフォームが流す広告で収益化すること
- プロフィール欄や、プラットフォーム上の動画の概要欄に書いたリンクを通じて寄付を受け取ること
スーパーチャットのような配信サイトの投げ銭機能や、メンバーシップについては、名前を挙げた記載は見つかりませんでした(11月5日時点)。ただ、公開できる場所は「閲覧者が本動画を無償で閲覧できるウェブサイト」とされているため、メンバーだけが見られる形の公開は、この条件に合わないおそれがあります。事前に書面で許可を得ずに、動画の利用をほかの企業や人に許諾することもできません。
| 項目 | 個人 | 事務所所属・企業など(法人) |
|---|---|---|
| ライブ配信・動画投稿 | 条件つき。実況・解説などを入れ、無料で見られる場所で公開 | SHIFT UPの二次創作ガイドラインは法人に窓口への問い合わせを求める。所属の個人を分けた記載はない |
| 広告での収益化 | 条件つき。プラットフォームが流す広告 | 同上 |
| 寄付 | 条件つき。プロフィール欄・概要欄のリンクから | 同上 |
| 投げ銭機能(スーパーチャットなど) | 名前を挙げた記載なし | 同上 |
| メンバー限定の公開 | 名前を挙げた記載なし。無料で見られることが公開の条件 | 同上 |
| 申請 | ストリーミングポリシーに申請の記載はない | ガイドラインの範囲を超える利用は business@shiftup.co.kr へ |
| 注意書きの表示 | 必要(公式の文面どおり) | — |
03配信・動画に出す注意書き
ストリーミングポリシーは、運営元を著作権者として明記し、推奨していないことを示すよう求めています。次の文面を、動画なら冒頭に、ライブ配信なら動画の付近に読みやすいフォントで、はっきり出す必要があります。
ここで提供するコンテンツの各部分は、商標権および著作権ならびにその他の知的財産権を含めてProxima Beta Pte. Limitedが所有しており、同コンテンツに係る権利はProxima Beta Pte. Limitedが有しています。このコンテンツはProxima Beta Pte. Limitedの公式コンテンツではなく、Proxima Beta Pte. Limitedはこのコンテンツを公認または承認していません。
勝利の女神:NIKKE 利用規約 別表C-1「ストリーミングポリシー」
SHIFT UPの二次創作ガイドラインも、二次創作物を公開するときは、原作と著作権者の情報を明記するよう求めています。
04入れてはいけないもの
ストリーミングポリシーは、次のものを動画に含めることも、動画の近くや同じページからリンクすることも禁じています。
- 運営元が動画を作った、または公認しているように見えるもの(別の書面や契約で公認関係にある場合を除く)
- いかさま行為、ハック、エクスプロイト、バグ、サードパーティーのプログラムに関する情報(リンクを含む)
- 法令に反する使い方や、運営元や製品、ブランドの評価を損なう使い方
- 公共の道徳や倫理に反する行為
バグの再現や、外部ツールを使った検証を配信のネタにするのは、この決まりに触れるおそれがあります。
このほか、運営元は事業上の理由などで、動画を公開する権利を予告なく終わらせることができるとも書いています。
05事務所所属(法人)の場合
SHIFT UPの二次創作ガイドラインは、YouTubeやTwitchなどに作品を公開して広告収益などを得ることを、個人と法人格のない団体(サークルなど)に認めています。企業を含む法人は、同社の窓口(business@shiftup.co.kr、日本語対応可)に問い合わせるよう書いています。
事務所に所属する個人をどう扱うかは、ガイドラインに書かれていません(11月5日時点)。所属の人は、事務所がすでにSHIFT UPや運営元と話をしているかを、まず事務所に確かめてください。
06V/WIRE調べ:4周年の週に配信した人が増えた
V/WIREが測っているVTuberのうち、直近30日に『勝利の女神:NIKKE』を配信または動画にしたのは95人です(V/WIRE調べ、11月5日時点。題名にゲーム名が入っているものを数えています)。個人勢が79人、企業勢が16人でした。
直近7日に配信または動画にしたのは85人で、その前の7日間の50人から35人増えています。NIKKEは2022年11月4日にサービスを始めました。直近7日は、4周年のイベント「MARIA-n」が始まった10月29日からの1週間です(4周年イベントの記事)。期間中には、公式のキャンペーンで配信したVTuberもいました(キャンペーンの記事)。
07よくある質問
スーパーチャットを受け取ってもいいですか?
ストリーミングポリシーには書かれていないため、受け取ってよいかどうかは分かりません。ポリシーは、明示した場合を除いて非商用に限るとしていて、明示しているのはプラットフォームの広告と、プロフィール欄・概要欄のリンクからの寄付だけです。使う前に、運営元に問い合わせてください。
ストーリーのムービーを流しっぱなしにする配信は大丈夫ですか?
ストリーミングポリシーは、カットシーンやサウンドトラックだけで、それについて語るコメントのない動画を、ポリシーに合わない例として挙げています。ムービーを流すだけにせず、見ながら話すなど、コメントを入れるようにしてください。
注意書きは概要欄に書くだけでいいですか?
ポリシーは、動画の冒頭に表示するか、ライブ配信の場合は動画の付近に読みやすい文字で表示するよう求めています。概要欄だけでは、この書き方に合わないおそれがあります。
ガイドラインはいつ変わりましたか?
利用規約の最終更新日は2024年10月17日です。SHIFT UPの二次創作ガイドラインは、2023年7月14日と2024年3月26日に一部を修正していて、予告なく変わることがあるとしています。配信の前に、どちらも最新のページを確認してください。
編集部のひとこと
ストリーミングポリシーを読んで意外だったのは、ESRBの「T」とPEGIの「16」という具体的な基準まで書かれていることです。収益化の段落より後ろに出てくるので、配信してよいかだけを確かめて読むのをやめると、見落としてしまいそうです。
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