YouTubeライブのチャットを守る設定は、モデレーターの追加、不適切なメッセージの自動保留、ブロックする単語、低速モードなどがあります。この記事では、YouTube公式ヘルプ(2026年11月8日時点)をもとに、それぞれの設定場所と使い分けを整理します。
この記事のポイント
- チャットの管理は「人に頼む」「自動で止める」「流れを遅くする」「書ける人を絞る」の4方向で考える
- 自動保留は「なし」「標準」「厳格」の3段階。変更できるのはチャンネル所有者か管理モデレーターだけ
- 荒らしへの対応は、メッセージの削除、タイムアウト(10秒〜24時間)、非表示の3つがある
- ブロックする単語の登録数の上限は、確認した公式ヘルプには記載がなかった
01チャット管理の4つの方向と、比べる表
モデレーターは人が止める機能、自動保留とブロックする単語は仕組みが止める機能、低速モードと登録者限定は書き込める条件を変える機能です。
| 機能 | できること | 設定できる人 | 向く場面 |
|---|---|---|---|
| モデレーター | チャットのメッセージを確認し、削除・タイムアウト・非表示などの対応をする | チャンネル所有者が追加する | 配信に集中したい、長時間の配信、人が多い配信 |
| 自動保留(なし/標準/厳格) | 不適切と思われるメッセージを自動で保留する | チャンネル所有者または管理モデレーター | 初めて見に来る人が多い配信 |
| ブロックする単語 | 登録した単語や、それに近いメッセージをブロックする | YouTube Studio | 特定の言葉だけ確実に止めたいとき |
| 低速モード | 次のメッセージを送るまでの待ち時間を決める | 配信者(ライブ管理画面) | チャットの流れが速すぎるとき |
| 登録者限定チャット | チャンネル登録者だけがメッセージを送れる | 配信者(ライブ管理画面) | 荒らしが続くとき、ファン向けの配信 |
| メンバー限定チャット | チャンネルメンバーだけがメッセージを送れる | 配信者(YouTube Studio) | メンバー向けの配信 |
02モデレーターを追加する
モデレーターは、配信中のチャットで視聴者のメッセージを確認し、管理してくれる人のことです。YouTubeでは「標準モデレーター」と「管理モデレーター」の2種類があり、管理モデレーターのほうが多くの権限を持ちます。公式ヘルプには、管理モデレーターだけができる操作の一覧は書かれていません。ただし、チャットの自動管理の設定(自動保留)を変えられるのは、チャンネル所有者と管理モデレーターだけと明記されています。
モデレーターのステータスは、配信者が削除するまで続きます。配信ごとに頼み直す必要はありません。
追加の手順(YouTubeアプリ)
- YouTubeアプリで「ライブ」を選び、ライブ配信とチャットを始めます。
- 追加したい人のチャットメッセージの横にあるメニューを開きます。
- 「標準モデレーターとして追加」か「管理モデレーターとして追加」を選びます。
追加の手順(YouTube Studioアプリ)
「設定」から「コミュニティの管理」を開き、「ユーザー管理」タブにある「標準モデレーター」欄か「管理モデレーター」欄にチャンネルのURLを入力して、「保存」を押します。配信前に頼んでおけます。
03不適切なメッセージを自動で保留する
YouTubeには、不適切と思われるチャットメッセージを自動で保留する設定があります。「なし」は保留せず、「標準」は不適切な可能性があるメッセージを、「厳格」はより広い範囲のメッセージを保留します。
- パソコン:YouTube Studioの「設定」→「コミュニティの管理」→「コンテンツ管理」→「チャットのメッセージ」の「管理」プルダウンで選びます。
- スマートフォン:ライブ配信中のYouTubeアプリで「設定」→「コミュニティの管理」→「このチャンネルの場合」の「チャットの管理」プルダウンで選びます。
「標準」か「厳格」にすると、保留されたメッセージを表示するかどうかも選べます。「表示」を選ぶと元の投稿時刻の位置に出て、「非表示」にすると視聴者には見えません。選ばなかった場合も同じです。
04ブロックする単語を登録する
特定の言葉を含むメッセージや、それに近いメッセージを止めたいときは、YouTube Studioでブロックする単語のリストを作ります。公式ヘルプ(英語版)には、単語やフレーズをカンマで区切って追加すると書かれています。手順はYouTube Studioアプリ(Android)の場合で、プロフィール写真から「Settings」→「Community」→「Content controls」→「Blocked words」の順に開きます。
登録できる単語の数や文字数の上限は、今回確認した公式ヘルプのどのページにも記載がありませんでした。上限がないとは言い切れないので、増やしすぎず、実際に止めたい言葉から登録します。
05低速モード・登録者限定・メンバー限定で書き込みの条件を変える
低速モード
低速モードは、メッセージを投稿してから次の投稿ができるまでの待ち時間を決める機能です。パソコンでは、ライブ管理画面の「ストリーミング」で「編集」→「カスタマイズ」→「メッセージ待機」を開き、「低速モード」をオンにして待ち時間を入力します。チャンネル所有者、モデレーター、チャンネルメンバーには、この制限はかかりません。入力できる秒数の範囲は、確認したページに記載がありませんでした。
登録者限定チャット
ライブ管理画面の「ライブ配信」で「編集」→「チャット」を開き、「メッセージを送信できるユーザー」で「チャンネル登録者」を選びます。チャンネル登録からの期間を指定することもでき、最後に「保存」を押します。低速モードと一緒に使えますが、メンバー限定チャットと同時には使えません。
メンバー限定チャット
パソコンのYouTube Studioで「作成」→「ライブ配信を開始」を選び、左側の「エンコーダ配信」から配信を作成するか「設定を再利用」を選んで、右上の「編集」→「チャット」で「メンバー限定のチャットを有効にする」を選んで「保存」します。メンバーシップの条件はYouTubeの収益化の条件の記事にまとめています。
06荒らしが来たときの対応:削除、タイムアウト、非表示
モデレーターや配信者が、メッセージやユーザーに対してできる対応は、大きく3つあります。
| 対応 | 何が起きるか | 使いどころ |
|---|---|---|
| メッセージの削除 | そのメッセージを削除する。返信もチャットから消える | 1回だけの不適切な発言 |
| タイムアウト | そのユーザーが一時的にチャットを送れなくなる。時間は10秒、1分、5分、10分、30分、24時間から選ぶ | 注意しても続くとき、頭を冷やしてほしいとき |
| 非表示 | そのユーザーのチャットメッセージとコメントが、他の視聴者に表示されなくなる。本人には通知されない | 警告を無視して不適切なメッセージを繰り返す参加者 |
パソコンでは、AltキーかOptionキーを押したままメッセージにカーソルを合わせると、チャットの流れが一時停止します。そこから、メッセージの削除、ユーザーのタイムアウト、ユーザーの非表示を選べます。非表示にした人は、YouTube Studioの「設定」→「コミュニティの管理」→「ユーザー管理」の「非表示のユーザー」から、あとで戻すこともできます。
07配信のタイプ別の組み合わせ方
ここからは公式ヘルプの手順ではなく、機能の性質から考えた使い分けの例です。配信の雰囲気に合わせて、強さを変えてください。
- 初配信や新人の配信:見に来る人が増えて、チャットも速くなりがちです。自動保留を「標準」にして、モデレーターを1人以上頼んでおく方法があります(編集部の例です)。
- 雑談配信:自動保留を「標準」にしておき、低速モードは流れが速すぎたときにオンにする方法があります。
- 歌枠:曲の合間に読めるように、低速モードをかけておく方法があります。
- コラボ配信:相手のリスナーが入ってくるので、ブロックする単語を事前に整えておく方法があります。
- 荒らしが続くとき:登録者限定チャットにする方法があります。
08つまずきやすい点
- チャット自体は、配信を始めたあとでも有効・無効を切り替えられますが、プレミア公開ではチャットを無効にできません。
- チャンネルアクティビティの確認は、公式ヘルプでパソコンのみとされています。
09よくある質問
モデレーターは何人まで頼めますか?
確認した公式ヘルプのページには、人数の上限は記載されていませんでした。
非表示にした相手に通知は行きますか?
公式ヘルプでは、非表示にしたことは本人に通知されないとされています。
スマートフォンだけでも設定できますか?
モデレーターの追加と、配信中の自動保留の設定は、スマートフォンのアプリからできます。メンバー限定チャットの設定は、パソコンのYouTube Studioから始める手順が公式ヘルプに書かれています。
AIによるチャットの要約は止められますか?
公式ヘルプには、AIが作るチャットの要約が新しく入った視聴者に表示されることがあると書かれています。モバイルのモデレーターは、チャットの管理設定から配信ごとに無効にできます。チャンネル全体での無効化は、公式ヘルプの別のページに書かれています。
配信後にチャットは見られますか?
チャットのリプレイは既定でオンだと公式ヘルプに書かれています。
編集部のひとこと
配信を始めたばかりのころは、荒らしより「何も書き込みがない」ことのほうが怖いと感じる人も多いと思います。モデレーターを頼む相手と、止めたい言葉を先に決めておくと、配信中に気持ちが乱れにくくなります。
10関連記事
VTuber界隈のあれこれを届けるV/WIRE編集部です。 編集方針
