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話題TOPIC — 2026.10.09 09:07

化学解説系VTuberの才媛テス子さん、ノーベル化学賞をBL本の「A×B」「B×A」でたとえる いいね2万8千件

2026年のノーベル化学賞を、BL本の「A×B」と「B×A」の偏りにたとえた才媛テス子さんの投稿に、10月9日朝までに約2万8000件のいいねが付いた。

文・V/WIRE編集部 更新 2026.10.09 09:07 読了 約3分 XLINE
化学解説系VTuberの才媛テス子さん、ノーベル化学賞をBL本の「A×B」「B×A」でたとえる いいね2万8千件

「2026ノーベル化学賞を専門用語を用いずに例えると」。化学解説系VTuberの才媛テス子さんが10月8日の昼にXへ書いた投稿は、こう始まり、次の行でBL本の「A×B」と「B×A」の話に入った。この入り方に笑ってしまった。

たとえは3つの投稿に分けて書かれた。最初の投稿には、10月9日7時15分時点でいいねが2万7878件、リポストが6167件、引用が852件付いている。表示は216万回を超えている。

01AB本が少し多い世界は、世代を重ねるとAB本ばかりに

才媛テス子さんのたとえは、こうだ。AB本を読んだ人はAB本を、BA本を読んだ人はBA本を描くとする。いちばん初めの世代は何も読まずに描くので、AB本とBA本はほぼ同じ数だけ生まれる。ただ、ぴったり同じにはならず、どちらかが少し多くなる。

たとえばAB本が少し多い世界に入ってきた次の世代は、AB本を読む機会が多く、周りもAB本を描いているので、AB本を描く割合が上がる。その次の世代はAB本ばかりを読むことになり、AB本はさらに増える。やがてAB本が「覇権カプ」になり、BA本は見かけなくなる。

引用:才媛テス子@化学解説系Vtuber(@Tesuko_Saien)のポスト

最後の投稿で、話は化学に戻る。アミノ酸や糖にはL体とD体という「派閥」があり、生き物の体の中では、アミノ酸はL体、糖はD体が圧倒的に多い。なぜそこまで偏ったのかは長年の謎だとして、「この派閥の偏りシステムが関係しているのかもね」と締めくくった。

02受賞したのは、鏡像の片方を多く作る反応の発見

ノーベル財団の10月7日の発表によると、2026年のノーベル化学賞は、フランスのアンリ・B・カガンさん(パリ南大学)と、東京理科大学の硤合憲三名誉教授が受賞した。授賞理由は「不斉有機合成における非線形効果と自己触媒の発見」だ。

アミノ酸のような分子には、右手と左手のように、鏡に映した関係にある2種類がある。実験で作ると両方が同じ割合でできるのに、生き物の体にあるのはほぼ片方だけだ。発表によると、カガンさんは1986年に、片方をそれまで考えられていたより多く作る方法を見つけた。硤合さんは2003年に、2種類のうち片方だけができる反応を示した。

東京理科大学は、硤合さんの発見を、生成物そのものが触媒となって同じ反応を進める「不斉自己触媒反応」と説明している。この説明を読んで、才媛テス子さんのたとえの、AB本を読んだ人がAB本を描くくだりを思い出した。

03「理解できてしまって悔しい」

返信欄には、「理解できてしまって悔しい」のように、わかってしまったことを面白がる声があった。これまでの説明ではわからなかったが、なんとなくわかった気がする、という返信もある。一方で、「専門用語つかとるやないか」と突っ込む返信もあった。

たしかに、専門用語なしと言いながら、最後にはL体とD体が出てくる。それでも、小さな偏りがどう広がっていくのかは、AB本の話だけで頭に入ってきた。

04才媛テス子さんを見に行くなら

才媛テス子さんは、2020年2月1日に活動を始めた化学解説系VTuberだ。YouTubeチャンネル「才媛テス子の実験室」では、科学がまったくわからない人に向けて、専門用語を削り、ネタを交えながら化学の話をしている。Xのプロフィールには専攻は有機化学だと書き、「真面目二割おふざけ八割」と添えている。9月には、ほかの配信者と出かけて、自然の中に化学を探す配信もした。

編集部のひとこと

この投稿を読んでから、東京理科大学の発表を開いた。「不斉自己触媒反応」という言葉を見ても、頭の中ではAB本が増えていく絵が浮かんでいた。順番が逆だったら、たぶん最初の数行で読むのをやめていたと思う。

V/WIRE編集部

VTuber界隈のあれこれを届けるV/WIRE編集部です。 編集方針

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