アニメの同時視聴の配信では、配信者が「3、2、1」と合図し、リスナーがそれぞれの手元で再生ボタンを押す。配信が遅れたり広告が入ったりすれば、画面の時計を見て合わせ直す。名古屋市のRASEN株式会社が10月25日に始めた「ライブ同時視聴」は、この合わせる作業を自動にする機能だ。同社のアニメ同時視聴サービス「RASENWATCH(ラセンウォッチ)」に加わり、配信者もリスナーも無料で使える。
配信者は、RASENWATCHから開いた動画配信サービスのウィンドウと、QRコードの入ったタイマーを、OBSなどで配信画面に映す。リスナー側の拡張機能やアプリは、このQRコードとYouTubeの再生位置を読み取り、配信の遅れを差し引いて、手元の作品を配信者と同じ場面に合わせる。一時停止や巻き戻し、次の話への切り替えにも自動で合わせる。遅れの分まで合わせてくれるなら、「3、2、1」を待つ必要はない。
01リスナーはURLを開いて、自分の契約サービスを選ぶだけ
リスナーは、配信者が概要欄やXに貼ったURLか、RASENWATCHのトップページの「ライブ配信中」から入り、自分が契約しているサービスを選ぶ。YouTubeのライブと作品がセットで開き、PC、iPhone、iPadのどれか1台で見られる。これまでの同時視聴は、配信を見る端末と作品を流す端末の2台を用意するのが一般的だった。
配信者とリスナーが違うサービスで見てもよい。配信者はNetflix、リスナーはPrime Video、といった組み合わせでも、サービスごとの冒頭の長さの違いを自動で補正する。配信の途中から入ったリスナーも、その場面から見始められる。YouTubeやPrime Videoの広告が入ったときは、広告が終わってから合わせ直す。
| 端末 | 対応サービス | |
|---|---|---|
| 配信者 | PC(Google Chrome+拡張機能) | Netflix、Prime Video、U-NEXT、dアニメストア、DMM TV |
| リスナー(PC) | PC(Google Chrome+拡張機能) | 配信者と同じ5つ |
| リスナー(iPhone・iPad) | RASENWATCHアプリ | Prime Video、U-NEXT、DMM TV(dアニメストアとNetflixは「同時再生機能のみ」の対応) |
作品を見るには、それぞれのサービスの契約が別に要る。
02配信者が準備すること
配信者は、PCのChromeにRASENWATCHの拡張機能(バージョン2.34以降)を入れ、Googleアカウントでログインする。初回だけ、配信するYouTubeチャンネルの所有確認がある。作品はRASENWATCHに登録のあるものから選ぶ。
YouTubeの予約枠を配信開始の24時間以上前に登録すると、各話の配信サービスのリンクと冒頭クレジットは運営が入力する。すぐに始める場合は、リンクと冒頭クレジットを自分で確かめる。表に出さずに試せる「テスト配信」もある。スーパーチャットとチャットは、いつもどおりYouTubeの配信ページで受けられる。配信中の同時視聴はRASENWATCHのトップページにも並ぶ。同社は、配信者をまだ知らない人との出会いにもつながるとしている。
03アーカイブからライブへ
RASENWATCHは2025年6月30日にベータ版を公開し、2026年4月14日にスマホ版を正式にリリースした。これまで自動の同期はアーカイブ動画だけで、今回それをリアルタイムの配信に広げた。今後はAndroid版と、ABEMAなどの対応サービスの追加を予定している。基本の機能は無料で、月額550円(税込)のPremiumプランもある。配信者向けの案内はRASENWATCHの公式サイトにある。
編集部のひとこと
アニメの同時視聴は、端末を2台そろえられる人のほうが参加しやすい遊びだった。iPhone1台で入れるなら、帰りの電車の中のリスナーも配信者と同じ場面で笑える。対応サービスにABEMAが加わるかどうかも気にしている。
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