『アークナイツ』の日本版は、ゲーム実況の配信と動画投稿を、個人・法人の別や営利・非営利を問わず、事前の連絡なしで認めています(2026年11月7日時点)。事務所に所属するVTuberも、収益化した配信も、この扱いに入ります。気をつけたいのは、同じページにある二次創作の決まりとは条件が違うことと、英語のグローバル版の規約には実況の項目が見当たらないことです。
01配信・収益化してよいか
日本版を運営する株式会社Yostarは、「「アークナイツ」二次創作・ゲーム実況配信及び動画投稿に関するガイドライン」を公開しています。実況の項目は2020年6月8日に加筆されたもので、ゲーム実況の配信と動画投稿は、所属や「営利・非営利など収益に関わらず」、禁止事項に当たらないかぎり「事前の連絡なく自由に」行えると定めています。
| 項目 | 判定 | 公式の記載(日本版) |
|---|---|---|
| ゲーム実況の配信 | 条件つきで可 | 禁止事項に当たらなければ、事前の連絡は不要 |
| 動画投稿 | 条件つきで可 | 配信と同じ扱い |
| 収益化 | 条件つきで可 | 「営利・非営利など収益に関わらず」認める |
| 事務所所属 | 条件つきで可 | 「個人や法人など利用者の所属」を問わない |
| 申請・事前の連絡 | 不要 | ガイドラインに沿えば連絡は不要 |
| クレジット表記 | 記載なし | 実況の項目には書かれていない |
| 切り抜き・ネタバレ | 記載なし | 実況の項目には書かれていない |
02実況で禁止されていること
実況の項目に挙がっている禁止事項は、次の5つです。
- ゲームのイメージを逸脱する、イメージを損なう内容
- Yostarやゲームの公式と偽る活動
- 公序良俗に反する内容
- 他者の権利を侵害する、または侵害のおそれがある内容
- 政治、宗教、特定の信条の宣伝など、ゲーム実況を見せる以外の目的で使うこと
5つ目は、政治や宗教の宣伝など、ゲーム実況を見せること以外が目的の使い方を指しています。ガイドラインについての質問の窓口は cs@arknights.jp です。
なお、KURO GAMESの『鳴潮』の日本語のガイドラインにも、ほぼ同じ言い回しの実況の項目があります(ゲーム名鑑の『鳴潮』のページ)。
03事務所所属の場合:二次創作とは条件が違う
同じページの二次創作の決まりでは、個人と法人格のない団体が「非営利目的」かつ「日本国内での発表・流通」に限って自由に作れます。法人格のある企業・団体は、事前に問い合わせることになっています。
一方、実況の項目は所属も収益も問わないので、事務所に所属するVTuberがゲーム実況をするのに連絡は要りません。ただし、イラストや同人誌、グッズなど、実況の外で作品を使う場合は二次創作の決まりが当てはまります。実況の許可が、そのまま二次創作の許可になるわけではない点に気をつけてください。
04グローバル版(英語)とPC版
英語のグローバル版を運営するYOSTAR (HONG KONG) LIMITEDの「Terms and Conditions of Re-creation」は、非営利・非商用の二次創作を対象にした規約で、日本版のような実況の項目は見当たりませんでした(11月7日時点)。グローバル版で遊んで配信する人は、規約にある窓口(arknights.en.cs@yo-star.com)に確かめてください。
日本版は、2026年8月13日からPC版(Windows)も公式に提供しています(公式のお知らせ)。公式サイトからインストーラーを入れて遊ぶ形で、ストレージは30GB以上の空きが必要です(インストール時は追加で20GB以上)。
なお、『アークナイツ:エンドフィールド』は別の作品で、ガイドラインも別に出ています(関連記事)。
05V/WIRE 調べ:『アークナイツ』を配信したVTuber
V/WIRE が登録者数などを測っている VTuber のうち、この30日に少なくとも30人が『アークナイツ』を配信・動画にしていました(V/WIRE 調べ、YouTube の題名から。『アークナイツ:エンドフィールド』の配信は数えていません。11月7日時点)。27人が個人勢、3人が企業勢で、個人勢が中心のタイトルです。直近7日では16人でした。
最大同時視聴者数が多かったのは、10月20日に「アークナイツの世界に帰還!」と題して配信した尾丸ポルカさん(ホロライブ)、猫田なつなさん(個人勢)、猫咲あんじさん(個人勢)。配信の回数がいちばん多かったのは個人勢の二階堂れおさんで、30日で14回でした。
06よくある質問
事務所に所属するVTuberが配信するのに、連絡や申請は要りますか?
要りません。日本版の実況の項目は、個人・法人などの所属を問わず、事前の連絡なしで配信と動画投稿を認めています(11月7日時点)。
スーパーチャットやメンバーシップで収益化してもよいですか?
実況の項目は「営利・非営利など収益に関わらず」認めているので、収益化した配信も対象です。投げ銭やメンバー限定の配信など、収益の方法ごとの説明は見つかりませんでした(11月7日時点)。
切り抜きやネタバレの決まりはありますか?
日本版の実況の項目には、切り抜きやネタバレについての記載は見つかりませんでした(11月7日時点)。
クレジット表記は必要ですか?
日本版の実況の項目には、クレジット表記の決まりは書かれていません。グローバル版の規約は、二次創作の作品に『アークナイツ』の派生作品であることと商用利用の禁止を示すよう求めていますが、これは実況ではなく二次創作の決まりです。
07公式のページ
- 「アークナイツ」二次創作・ゲーム実況配信及び動画投稿に関するガイドライン(日本版・Yostar)
- Terms and Conditions of Re-creation(グローバル版・YOSTAR (HONG KONG) LIMITED)
- PC版『アークナイツ』リリース決定(公式のお知らせ)
- 『アークナイツ』日本版 公式サイト
V/WIRE のゲーム名鑑の『アークナイツ』のページと、ゲーム配信ガイドライン一覧もあわせてどうぞ。
編集部のひとこと
実況の項目が2020年からあり、法人も収益も問わないと定めているのは、配信する側にとって分かりやすいです。調べてみて意外だったのは、英語のグローバル版の規約に同じ項目が見当たらなかったこと。同じゲームでも、どの版で遊ぶかで読むべき規約が変わります。
VTuber界隈のあれこれを届けるV/WIRE編集部です。 編集方針
