「アンチコメントは即削除!」。VTuberの君影ツクヨさんが『HAPPY PROPAGANDA(ハッピープロパガンダ)』を遊んだ配信には、こんな言葉の入った題名が付いている。生放送に届くコメントを、流すか消すかで裁いていくゲームだ。この7日間に遊んだVTuberは5人で、その前の7日間は0人だった(V/WIRE調べ)。
ふだんは自分の配信でコメントを受け取っている人たちが、ゲームの中ではコメントをふるい分ける側に回る。この組み合わせには笑ってしまった。
ほかに、アライグマの一味になって盗みを働く協力ゲーム『Dumpster Gang』の体験版も、遊んだ人が0人から4人になった。
01流行の兆し
ハッピープロパガンダ 先週0人→5人
Not a Dogが10月28日にSteamで出した短編アドベンチャーだ。舞台は、共産主義を掲げる架空の国家ヴェスナ。プレイヤーは国営放送の放送監理官に任命され、新人キャスターのハッピー・ルンと5日間を過ごす。
放送中は、「検閲くん」が自動で拾った応援や世間話、政府への疑問、キャスターへの悪口といったコメントを読んで、流すか削除するかを決める。消しすぎると国民の不満が高まり、悪口を流すとキャスターの安定度が下がる。最終日は建国記念パレードだ。それまでの選択と、キャスターにかけた言葉で、結末が変わる。価格は750円(11月8日時点)で、日本語に対応している。
遊んだのは、君影ツクヨさん、けんぼーさん、910incの佐保姫ユエさんなど。にじさんじのましろ爻さんも、チャット欄のコメントを検閲していくゲームとして紹介しながら配信した。
1人用のゲームだ。ストアページには、収益化を含めて実況・配信・動画投稿を「歓迎」すると書かれている。あわせて、タイトルやサムネイルで重大なネタバレをしないことと、概要欄にストアページへのリンクを載せることを求めている。配信用の画像や詳しいガイドラインは、Steamのお知らせ「実況・配信ガイドラインと配信用素材」で配られている。
Dumpster Gang 先週0人→4人
Coyote House Gamesが開発し、Curve Gamesが販売する1〜4人用の協力ゲームだ。アライグマのギャングになって、ゴミ箱をひっくり返し、盗めるものを盗み、しつこい駆除業者を出し抜く。製品版は12月4日に発売する予定で、10月19日から無料の体験版がSteamで配信されている。日本語に対応している。
のりプロの冥海らぶかさんは、雪ノ精くもちさん、熊谷タクマさんたちと体験版を遊んだ。題名は「今話題のアライグマになって物を盗むゲームを協調性皆無組でやってみよう!!」。夜乃鯨さんも「ドタバタ大暴走」と題して配信している。
体験版は無料で、1人でも遊べる。配信のルールの記載は、製品版と体験版のストアページに見つからなかった(11月8日時点)。
02いま広がっているもの
Probably Stolen 先週2人→12人
サイバーパンクの世界で店を営む経営シミュレーションだ。発売から10日足らずで店主(プレイヤー)が100万人に達したことは、今日の記事で伝えた。遊んだVTuberは、この7日間で12人になった。
ほかに伸びたゲームもある。『PSO2 ニュージェネシス ver.2』は、配信した7人のうち6人で、同時視聴者数がふだんの配信より多かった。倍率(7人の中央値)は2.3倍だった(11月8日午前3時ごろ時点)。
03数え方
人数は、V/WIREが測っているVTuber(6,797人)の配信・動画の題名から数えた(V/WIRE調べ)。「この7日間」は11月8日午前3時ごろまでの7日間、「先週」はその前の7日間。ふだんの倍率は、そのゲームを配信した回の最大同時視聴者数を、その人のほかの配信(30日の中央値)と比べたもの。毎日の数字はVTuberトレンドのページで見られる。
編集部のひとこと
ゲームの中のコメントを裁いているあいだも、配信のチャット欄には本物のコメントが流れていたはずだ。画面の外の視聴者がどんな「判決」を書き込んでいたのか、アーカイブで確かめたくなった。
VTuber界隈のあれこれを届けるV/WIRE編集部です。 編集方針
