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アプリ・ツールGUIDE — 2026.10.29 13:52

棒読みちゃんとは|コメント読み上げの定番フリーソフト、辞書で読みを教える手順と配信者向けタグ

Windows向けの無料の読み上げソフト「棒読みちゃん」の入れ方。読み間違いを辞書で直す手順、わんコメとの連携、使うときの規約の注意点。

文・V/WIRE編集部 更新 2026.10.29 13:52 読了 約8分 XLINE
棒読みちゃんとは|コメント読み上げの定番フリーソフト、辞書で読みを教える手順と配信者向けタグ

配信のコメントを声で読み上げたいとき、長く使われてきた定番が棒読みちゃんです。Windows向けの無料ソフトで、日本語の文章を音声合成で読み上げます。作者は公式のReadMeで、このソフトを「ほとんど他力本願なソフト」と書いています。

理由はしくみにあります。漢字まじりの文をIMEの再変換でひらがなにして、アクエスト社の音声合成ライブラリ「AquesTalk」で声にしているためです。再変換では漢字の読み方が分からず、どうしても棒読みになってしまうので、辞書を登録して日本語を教えてあげてほしい、とReadMeは続けています。

この記事のポイント

  • Windows向けの無料ソフトです。公式は、正式版が古いので「Ver0.1.11.0 β21」のβ版を使うよう案内しています
  • 読み間違いは「辞書登録」の単語タブで直せます。公式の例は「tel」を「でんわ」と読ませる手順です
  • わんコメとの連携には、β21以上と、棒読みちゃん側の「ローカルHTTPサーバ機能」が必要です
  • 同梱している旧版のAquesTalkは、公式の説明では営利・非営利を問わず無償で使えます

01棒読みちゃんでできること

公式ページが挙げている主な機能は次のとおりです(10月29日時点)。

  • 入力した文章や、ドラッグ&ドロップしたテキストファイルの読み上げ
  • 標準で8種類の声質を搭載。SAPI5とSpeech Platformの音声合成エンジンも使える
  • 単語の読みを登録する辞書と、発音を直す辞書(正規表現でも指定できる)
  • 配信者向けのタグ機能(声質・速度・音程・音量・残響の指定、音声ファイルの再生など)
  • コピーした文章を読み上げるクリップボード監視
  • ほかのアプリからの指示で読み上げる連携機能(Socket / HTTP / IpcClientChannel)と、プラグインでの機能追加

動作環境は、公式ページによるとWindows 2000以上とMicrosoft .NET Framework 2.0以上です。公式が動作を確認したのはWindows 7の64bit版と.NET Framework 3.5で、ページに書かれている動作環境はWindowsのものだけです。

02入れ方と、最初の読み上げ

  1. 公式ページの「ダウンロード」から、β版のZIP(Ver0.1.11.0 β21、2020年12月24日公開)を入手します。公式ページは、Vectorにある正式版は古いのでβ版を使うよう案内しています
  2. ZIPの中のファイルをすべて、適当なフォルダに展開します。ZIPフォルダの中から直接は実行できません
  3. 展開したフォルダの「BouyomiChan.exe」(唇のアイコン)を起動します
  4. 画面中央のテキストボックスに文章を入れ、声質・音量・速度・音程を選んで、左上の「音声合成」ボタンを押します

起動しないときは、.NET Frameworkが入っているかを確かめましょう。以前は動いていたのに起動しなくなった場合は、設定ファイルが壊れている可能性があるとして、フォルダ内の「BouyomiChan.setting」や「Plugin_○○.setting」を削除するか別の場所に移して起動し直す、とReadMeにあります。配布を始めたばかりのファイルはウイルスと誤判定されることがある、とも公式ページに書かれています。

03わんコメとつないで、配信のコメントを読み上げる

棒読みちゃん本体の機能に、YouTubeのコメントを取ってくる機能は載っていません。配信のコメントを読み上げるには、コメントを取得するアプリと組み合わせます。手順は、わんコメの公式ドキュメントによります。連携には棒読みちゃんのVer0.1.11.0 β21以上が必要です。

  1. 棒読みちゃんの設定を開き、「アプリケーション連携」の「HTTP連携」で「ローカルHTTPサーバ機能を使う」がTrueになっているのを確かめ、表示されているポート番号を控えます
  2. わんコメの右上メニューから「連携」を開き、「有効化」にチェックを入れて、控えたポート番号を入れます
  3. 設定画面の「接続テスト」で、つながっているのを確かめます
  4. 読み上げエンジンに棒読みちゃんを選びます。すべての枠で使うなら「読み上げ設定」の「既定の読み上げエンジン」、枠ごとに変えるなら「枠オプション」の「読み上げエンジン」です

つながらないときは、わんコメ側のホスト名を「localhost」か「127.0.0.1」にしてみる、ポート番号の重複エラーが出ていないか見る、セキュリティソフトを止めて試す、といった点を確かめましょう。棒読みちゃんを読み上げエンジンに選んでいる間は、わんコメの「内蔵音声エンジン設定」は使われず、声の調整は棒読みちゃん側で行います。わんコメ自体の使い方は、わんコメの使い方の記事にまとめています。

04名前やゲームの用語の読み方を、辞書で教える

コメント欄には、リスナーの名前、ゲームの固有名詞、英字の略語が並びます。読み間違いが目立つ言葉は、辞書に登録して直しましょう。ReadMeにある、「tel」を「でんわ」と読ませる例の手順は次のとおりです。

  1. 「辞書登録」の「単語」タブを開きます
  2. 「探索文字列」欄に「tel」と入力します(英字は大文字に統一され、「TEL」として登録されます)
  3. 「置換後」欄に「でんわ」と入力します
  4. 「新規追加」ボタンを押します

辞書は4種類あります。

辞書役割
単語単語の読み方を指定する(単純置換・正規表現)
発音発音を修正する(単純置換・正規表現)。AquesTalkの声のときだけ有効
教育Studyタグで登録された単語が自動で入っていく(単純置換のみ)
タグ特定の文字列をタグに変換する(単純置換・正規表現)

登録の順番にも決まりがあります。棒読みちゃんは、文字種の統一、タグ、教育、単語の置換のあとに、漢字をひらがなにする変換を行い、そのあとで発音の置換をします。ReadMeは、辞書を登録するときは直前の段階の文字列に合うように書くよう案内しています。つまり単語辞書の探索文字列は、漢字をひらがなにする前の、コメントに出てくる表記で登録します。更新で上書きするときは、念のため辞書ファイルのバックアップを取るよう、ReadMeに書かれています。

05配信者向けのタグ機能

公式の機能説明では、タグ機能を使うと、配信に参加している人がチャットを通じて声質・速度・音程・音量・残響を変えたり、音声ファイルを鳴らしたりできます。ただし、リスナーがタグをそのままコメントに書いても何も起こりません。配信者が先に、特定の文字列がタグに置き換わるようタグ辞書に登録しておく必要があります。使うには、画面上のTVマークの「配信者向け機能」を有効にします。一部のタグは初期設定で無効なので、設定画面の「配信者向け機能」→「タグ」で確かめましょう。

タグ辞書には、初期状態でコマンド風の規則が入っています。ReadMeに載っている例を3つ挙げます。

コメントに書く文字列置き換わるタグ効果
y)ゆっくりです(Voice 1)(Speed 60)ゆっくりです1番の声で、画面の設定の60%の速さに
やまびこ)やふー(Reverb 2.5 0.7 40)やふー残響をかける
教育(単語=よみ)(Study 単語=よみ)単語の読みを教育辞書に登録する

タグには、ファイルを鳴らす「Sound」のほかに、コマンドを実行する「Command」もあります。リスナーに開放する規則は、自分で中身が分かるものに絞っておくと安心です。

06つまずきやすい点

  • 読み間違いは仕様として出ます。公式ページも、サンプル音声のあとに「英単語や漢字を読み間違います」と書いています
  • ニコニコ実況・ニコニコ生放送のコメント読み上げ機能は、2020年12月のリニューアルでAPIが廃止され、使えなくなりました。ニコ生用には、棒読みちゃんと連携できるコメントビューアがあります
  • Twitterの読み上げ機能(β)について、公式ページは、Twitter側の仕様変更に対応できていない部分があり、今後動作不能になる可能性があると書いています

07料金と規約(10月29日時点)

棒読みちゃんはフリーウェアで、無料で使えます。気に入ったときのカンパは任意で、公式ページには「ご支援いただければ幸い」とあります。

声の元になっているAquesTalkのDLLは同梱されていて、著作権はアクエスト社にあります。公式ページとReadMeによると、使われているのは旧版のAquesTalk(Win用)で、最新版とは利用規約が異なり、旧版は営利・非営利を問わず無償で使えます。詳しい条件は、AquesTalkフォルダの中のAqLicense.txtに書かれています。VOICEROIDなど別の音声合成ソフトの声を連携して使うときは、そのソフトの規約を確かめてください。

ニコニコ動画やニコニコ生放送で使ったときは、コンテンツツリーに親作品の1つとして「sm16738081」を登録するよう、公式ページが求めています。

082009年から取り上げられてきたソフト

公式サイトのメディア掲載履歴は、2009年7月の窓の杜のレビューから始まります。2010年にはVectorの年間総合ランキングで24位になり、2011年にはベクターの人気投票でパーソナル部門賞を受賞したと、公式ページに書かれています。更新履歴の最初のバージョンは「Ver0.1.0.0」で、説明は「最初のバージョン・・」の一言です。

09よくある質問

棒読みちゃんは無料ですか

無料です。公式ページに「フリーウェアなので無料でご利用いただけます」とあり、カンパは気に入った人向けの任意のものです。

Macでも使えますか

公式ページに書かれている動作環境はWindowsだけです。Mac向けの配布は載っていません。

VOICEROIDなど、ほかの声は使えますか

公式ページの「対応ソフト」に、連携用のプラグインが紹介されています。たとえば「Voiceroid Talk Plus」(Wangdora様)は、色々な音声合成ソフトと連携するためのプラグインです。

YouTubeのコメントを、棒読みちゃんだけで読み上げられますか

公式ページの機能には、YouTubeのコメントを取得する機能は載っていません。わんコメのようなコメント取得アプリと連携して使います。

編集部のひとこと

ReadMeで作者が自分のソフトを「ほとんど他力本願」と呼び、すぐ後に「辞書を登録して、日本語を教えてあげてください」と頼んでいるのを読んで、頼み方がやわらかくていいなと思いました。読み間違いを欠点として隠さず、直し方までいっしょに案内しているので、初めての人でも辞書に手を出しやすいと感じます。名前や、よく出てくるゲームの用語など、読み間違いが目立つ言葉は、最初に登録しておくと安心です。

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  1. わんコメコメント・配信演出 Windows・Mac配信のコメントを取得して、表示や読み上げをする配信者向けのコメントアプリです。複数の配信サイトのコメントをまとめて扱えます。無料プランあり日本語無料(PRO版は FANBOX での支援者向け)
  2. 棒読みちゃんコメント・配信演出 Windows漢字を含む日本語の文章を音声合成で読み上げる、Windows 向けのフリーソフトです。標準で8種類の声が入っていて、SAPI5 や Speech Platform の音声合成エンジンも使えます。NEW無料個人開発日本語無料
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