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配信設定GUIDE — 2026.10.04 11:22

OBSの配信設定|YouTube配信の解像度・ビットレートとつなぎ方【2026年版】

OBS StudioでYouTube配信をするなら、最初の設定は自動構成ウィザードに任せ、ビットレートを自分の回線に合わせて直すのが近道です。

文・V/WIRE編集部 更新 2026.10.04 11:22 読了 約11分 XLINE
OBSの配信設定|YouTube配信の解像度・ビットレートとつなぎ方【2026年版】

OBS StudioでYouTube配信をするには、設定の「配信」でYouTubeとつなぎ、「出力」と「映像」で解像度・フレームレート・ビットレートを決めれば準備ができます。YouTubeが推奨するビットレートは、H.264の1080p・60fpsで17Mbps、1080p・30fpsで14Mbpsです。

この記事のポイント

  • OBSとYouTubeを「アカウント接続 (推奨)」でつなぐと、配信枠の作成までOBSの中で進められる
  • 自動構成ウィザードを使うと、パソコンの性能と回線の速さに合わせてOBSが設定を決めてくれる
  • 映像ビットレートは、YouTubeの推奨値と、回線のアップロード速度の75%を手がかりに決める
  • 配信がカクつくときは、「統計」の項目が回線とパソコンのどちらに原因があるかの手がかりになる

01OBS Studioを入れる前に確かめておくこと

OBS Studioは、無料で使えるオープンソースの配信ソフトです。2026年10月4日時点の最新版は32.2.2(8月14日公開)で、Windows 10・11、macOS 13.0以降、Linuxに対応しています。YouTubeのヘルプでも、YouTube ライブ認証を受けたエンコーダの1つとして紹介されています。

YouTube側では、チャンネルのライブ配信を有効にしておく必要があります。初めて有効にするときは、使えるようになるまで最大24時間かかることがあるので、配信したい日の前日までに済ませておきましょう。ライブ配信ができるのは16歳以上で、チャンネルの確認も必要です。

設定画面によく出てくる3つの言葉

OBSの設定画面には、次の3つの言葉がよく出てきます。

  • エンコーダは、映像と音声をインターネットで送れる形に変換する仕組みです。OBSでは、CPUで処理する「ソフトウェア」と、GPUなどの専用の機能を使う「ハードウェア」から選びます
  • ビットレートは、1秒あたりに送るデータの量です。大きいほど画質に余裕が出ますが、そのぶん回線の速さが必要です。OBSの画面ではKbpsで入力します(1Mbps=1,000Kbps)
  • フレームレート(fps)は、1秒あたりの画像の枚数です。60fpsは30fpsより動きがなめらかですが、パソコンの負荷も大きくなります

02まずは自動構成ウィザードで設定を作る

自動構成ウィザードは、OBSがパソコンの性能とインターネットの速さを調べて、解像度やビットレートを決める機能です。初めてOBSを起動したときに表示され、あとからはメニューの「ツール」から「自動構成ウィザード」を選べば何度でも開けます。

  1. 使用情報で「配信のために最適化し、録画は二次的なものとする」を選ぶ
  2. 映像設定で、基本解像度とFPSを選ぶ。FPSは「60または30のいずれか、可能なら60を優先」と「60または30のいずれか、高解像度を優先」などから選べる。動きの速いゲームを配信するなら「可能なら60を優先」がおすすめ
  3. 配信情報で、サービスを「YouTube – RTMPS」にして、「アカウント接続 (推奨)」か「ストリームキーを使用する (高度)」でYouTubeとつなぐ
  4. 「帯域幅のテストでビットレートを推定する」にチェックを入れると、回線の速さを測ってビットレートを決めてくれる(数分かかることがある)
  5. 最終結果の画面で「設定を適用」を押す

帯域幅のテストでは、音声のない映像が自分のチャンネルに実際に配信されます。OBSは、できればテストが終わるまで配信を非公開にし、配信のアーカイブが残らない設定にしておくことをすすめています。

ウィザードで設定が決まったら、このあと説明する「出力」と「映像」の画面を開き、値がYouTubeの推奨とずれていないかを確かめておきましょう。

03YouTubeとつなぐ方法は2通り

OBSの設定の「配信」で、サービスに「YouTube – RTMPS」を選ぶと、つなぎ方を2つから選べます。YouTubeは、暗号化して送るRTMPSでの配信をすすめています。

つなぎ方やること向いている人
アカウント接続 (推奨)「アカウント接続 (推奨)」を押し、開いたブラウザで認証を済ませる配信のタイトルや公開範囲を、OBSの中で決めたい人
ストリームキーを使用する (高度)YouTube Studioでストリームキーをコピーし、OBSの「ストリームキー」欄に貼り付ける配信枠をYouTube Studioで作って管理したい人

アカウント接続でつなぐ場合

接続すると、OBSのメイン画面に「配信の管理」ボタンが出ます。新しく配信枠を作るときは、「新しい配信を作成」でタイトル、プライバシー(公開・限定公開・非公開)、子ども向けかどうか、遅延を決め、「配信を作成」か「配信を作成して配信開始」を押せば完了です。日時を決めて予約したいときは、「予約する」にチェックを入れてから「配信を予約」を押してください。YouTube Studioで作っておいた配信枠を使うなら、「既存の配信を選択」から選んで「配信を選択」を押してください。

ストリームキーでつなぐ場合

  1. YouTube Studioの右上の[作成]から[ライブ配信を開始]を選び、ライブ管理画面を開く
  2. 日時を決めて配信するなら、先に[管理]タブの[ライブ配信をスケジュール設定]で配信枠を作る。そのあと[エンコーダ配信]タブで、ストリームキーをコピーする
  3. OBSの設定の「配信」で、サービスを「YouTube – RTMPS」にして「ストリームキーを使用する (高度)」を押し、出てきた「ストリームキー」欄に貼り付ける

2回目からは、YouTube側で前回のストリームキーなどの設定が読み込まれるので、OBSの設定を毎回変える必要はありません。予約した配信枠を使うときは、OBSで「配信開始」を押したあと、ライブ管理画面にプレビューが出るのを待ってから[ライブ配信を開始]を押してください。ストリームキーは、配信画面に映したり人に送ったりしないよう気をつけてください。

04画質は「映像」と「出力」で決める

解像度とフレームレートは「映像」で決める

設定の「映像」には、解像度が2つあります。「基本 (キャンバス) 解像度」は画面を組み立てる大きさ、「出力 (スケーリング) 解像度」は実際に配信する大きさです。たとえば、基本解像度を1920×1080にして、出力解像度を1280×720にすると、720pで配信できます。フレームレートは、同じ画面の「FPS 共通値」で選びます。

ビットレートは「出力」で決める

映像ビットレートは、設定の「出力」で入力します。YouTubeのヘルプに載っている推奨値は次のとおりです。

解像度・フレームレートH.264の最小H.264の推奨AV1・H.265の最小AV1・H.265の推奨
1440p・60fps8Mbps34Mbps6Mbps24Mbps
1080p・60fps6Mbps17Mbps4Mbps12Mbps
1080p・30fps5Mbps14Mbps4Mbps10Mbps
720p・60fps3Mbps8Mbps2Mbps6Mbps
720p・30fps3Mbps8Mbps2Mbps6Mbps

推奨値どおりに入れても、回線が追いつかなければ映像が途切れます。YouTubeは、配信の前に回線の速度テストでアップロードの速さを測ることをすすめています。OBSのサポート情報では、映像ビットレートはアップロード速度の75%から始めるのがよいとされています。

たとえば、アップロードが安定して20Mbps出る回線なら、75%は15Mbpsです。1080p・30fpsなら推奨の14Mbpsをそのまま入れられますが、1080p・60fpsの推奨(17Mbps)には届きません。60fpsで配信したいときは、15Mbpsから始めて、あとで説明する「統計」を見ながら調整するのがおすすめです。OBSの入力欄はKbpsなので、15Mbpsなら「15000」と入力してください。

エンコーダとコーデックを選ぶ

「出力」の「映像エンコーダ」には、「ソフトウェア (x264)」と、「ハードウェア (NVENC, H.264)」のようなハードウェアエンコーダが並びます。選べるハードウェアエンコーダは、パソコンのGPUなどによって変わります。OBSの説明によると、ハードウェアエンコードを使うと、CPUの使用率がほとんどなくなります。その一方で、同じ画質を出すには、より多くのビットレートが必要になることがあります。CPUの使用率が高くて配信が重いときは、ハードウェアエンコーダに切り替えると負担を減らせます。

YouTubeは、H.264のほかにH.265(HEVC)とAV1も受け付けていて、推奨ビットレートはH.264より低めです。対応するエンコーダが選べるパソコンなら、回線に余裕がないときの選択肢になります。

「詳細」モードでそろえておきたい2つの項目

「出力」の「出力モード」を「詳細」にすると、エンコーダの細かい設定ができます。YouTubeの推奨に合わせるなら、「レート制御」はCBR(固定ビットレート)、「キーフレーム間隔」は2秒にしましょう。YouTubeは、キーフレーム間隔を4秒以下にするよう案内しています。

05音声の設定(マイクとデスクトップ音声)

マイクとパソコンの音は、設定の「音声」で「マイク音声」と「デスクトップ音声」のデバイスを選びます。メイン画面の「音声ミキサー」のメーターが動いていれば、音は取り込めています。動かないときは、選んでいるデバイスがちがっていないかを確かめましょう。

音声の数値は、YouTubeの推奨に合わせておくと安心です。ステレオの場合の推奨は、サンプルレートが44.1kHz、音声ビットレートが128Kbpsです。サンプルレートは「音声」の「サンプルレート」で、音声ビットレートは「出力」で設定しましょう。YouTubeが受け付ける音声コーデックはAACかMP3です。OBSの「音声エンコーダ」の選択肢にMP3はないので、AACを選んでください。

06YouTubeの推奨と、OBSで設定する場所

項目YouTubeの推奨OBSで設定する場所
映像コーデックH.264、H.265(HEVC)、AV1出力 → 映像エンコーダ
ビットレートの方式CBR出力(詳細)→ レート制御
キーフレーム間隔2秒(4秒以下)出力(詳細)→ キーフレーム間隔
フレームレート最高60fps映像 → FPS 共通値
音声コーデックAACまたはMP3出力 → 音声エンコーダ(AACを選ぶ)
音声ビットレート128Kbps(ステレオ)出力 → 音声ビットレート
サンプルレート44.1kHz(ステレオ)音声 → サンプルレート
送り方RTMPS配信 → サービス「YouTube – RTMPS」

07ゲーム実況・雑談など、配信の内容に合わせた設定の目安

配信の内容解像度・フレームレート映像ビットレート(H.264)YouTubeの遅延の設定
ゲーム実況(動きが速い)1080p・60fps6〜17Mbps低遅延
雑談(コメントと会話する)1080p・30fps5〜14Mbps低遅延か超低遅延
回線やパソコンに余裕がないとき720p・30fps3〜8Mbps内容に合わせて選ぶ

ビットレートの幅は、YouTubeの最小値から推奨値までです。この幅の中で、回線に合った値を選びましょう。

動きの速いゲームは、60fpsのほうがなめらかに見えます。雑談のように動きの少ない配信なら、30fpsにすると、パソコンの負荷と必要なビットレートを抑えられます。

遅延は、YouTube Studioのライブ管理画面か、OBSの「配信の管理」で選びます。YouTubeのヘルプによると、低遅延は通常10秒未満、超低遅延は通常5秒未満です。コメントにすぐ返したい配信ほど遅延を小さくしたくなりますが、遅延を小さくすると視聴者側で読み込み待ち(バッファリング)が起きやすくなります。低遅延と超低遅延は、どちらも4Kの配信には対応していません。

ゲーム実況では、ゲームとモデルを動かすアプリ、OBSを1台のパソコンで同時に動かすことになります。OBSのサポート情報では、ゲームのフレームレートをモニターのリフレッシュレートに合わせて制限すると、OBSに回せる処理の余裕が増えるとされています。

08つまずきやすい点

配信がカクつくときは「統計」で原因を見分ける

メニューの「表示」から「統計」を開くと、配信の状態を数字で確認できます。

  • 「ドロップしたフレーム (ネットワーク)」が増えるときは、回線が設定したビットレートに追いついていません。映像ビットレートを下げる、Wi-Fiから有線の接続に替える、VPNを切るといった方法を試しましょう
  • 「エンコードラグによりスキップされたフレーム」や「レンダリングラグにより逃したフレーム」が増えるときは、名前のとおり、エンコードや画面の描画(レンダリング)が追いつかずにフレームが抜けています。パソコンの負荷を下げましょう。出力解像度を下げる、フレームレートを60から30に下げる、ゲームのフレームレートや画質を下げるといった方法があります

「配信を開始する前に配信設定をする必要があります。」と出る

アカウント接続でつないだときに、配信枠を決めないまま「配信開始」を押すと表示されます。先に「配信の管理」で「新しい配信を作成」か「既存の配信を選択」を済ませてから、配信を始めましょう。

縦向きの配信も同時に始まる

YouTubeのヘルプによると、ライブ管理画面から配信すると、初期設定では横向き(16:9)の配信と、その中央を切り抜いた縦向き(9:16)の配信が同時に始まります。モデルを画面の端に置くレイアウトだと、縦向きの配信では見切れることがあります。ライブ管理画面の[管理]タブで縦向きのレイアウトを編集するか、[ライブ配信の設定]タブで[デュアル ストリーム]をオフにしておきましょう。縦向きの形式は、配信を始めたあとからは追加できません。

初めての配信は、テストをしてから

OBSは、初めて配信する前に数分間のテストをすることを強くすすめています。プライバシーを限定公開か非公開にして配信し、声の大きさやモデルの動きに問題がないか、映像が途切れていないかを、YouTube側の画面で確かめておくと安心です。

09よくある質問

OBS Studioは無料ですか?

無料です。オープンソースのソフトで、公式サイトからダウンロードできます。

配信の途中で解像度を変えられますか?

変えられません。OBSでは、配信や録画をしているあいだは「映像」の設定を変更できず、変えるには出力を止める必要があります。解像度やフレームレートは、配信を始める前に決めておきましょう。

配信しながら録画もすると重くなりますか?

録画の設定によります。OBSは、配信と録画を同時に行うときに、配信と異なる品質をソフトウェアエンコーダで録画すると、CPUの使用率がさらに上がると注意しています。出力モードが「基本」なら、「録画品質」を「配信と同じ」にしておくと、この負担を避けられます。配信をあとで見返したいだけなら、YouTubeでは12時間未満の配信が自動的にアーカイブされます。

編集部のひとこと

最初の数回は「統計」を開いたまま配信して、「ドロップしたフレーム」が増えないところまでビットレートを詰めていくと、自分の回線に合った値が見えてきます。配信が安定したら、次はモデルを透過して重ねたり、コメントを画面に出したりと、見た目を整えていきましょう。

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