ゆかコネNEO(正式名はゆかりねっとコネクターNEO)は、マイクで話した声をその場で字幕にし、英語などに翻訳して画面に出せるWindows用のソフトです。個人が開発し、BOOTHで無料で配布しています。公式マニュアルのトップには、英語字幕付きの配信を5分で始められると書かれています。
01海外の視聴者に、いま話した言葉を届けたい人のソフト
日本語で話しながら、英語の字幕を同時に出せます。公式の事例のページには、海外の視聴者のために英語翻訳を入れたVTuberの綿雨とわさんや、自分の発話を英語に訳して字幕に出しているサミサンさんが載っています。
配布ページによると、ゆかコネNEOは、これまでの「ゆかりねっとコネクター」の中身を見直した版です。目的は、全体の処理を速くすることと、プラグインで機能を足しやすくすることだとされています。公式マニュアルの著作権表示は2020年からです。運用は支援で維持されていると説明されています。
02できること
- 声を文字にする音声認識。ブラウザの音声認識なら追加のインストールは要りません。BOOTHの更新履歴には、オフライン音声認識の更新も載っています。
- 話した言葉を英語などに翻訳して、原文と翻訳の両方を字幕に出せます。
- OBSに字幕を取り込めます。字幕のレイアウトは「多言語」「リスト」「スマート」から選べます。
- プラグインで、読み上げ(棒読みちゃんなど)、わんコメ、VRChat、Discord、Twitch、YouTube Live、VTube Studioとつなげます。
- プラグインは使うものだけをオンにします。公式は、オンのプラグインが多いほど処理が増えるので、使っていないものは外すよう案内しています。
03はじめの一歩|5分クイックスタート
公式の5分クイックスタートで用意するものは、Windows 10か11のパソコン、マイク(パソコン内蔵でも可)、ChromeかEdge、展開後に約1GBの空き容量です。ゆかりねっととは別のフォルダに展開します。
- 展開したフォルダの「YNC_Neo.exe」をダブルクリックします。初回は「はじめてのセットアップご案内」が自動で開きます。
- 字幕に出す名前と、話す言葉(既定は日本語)、翻訳して出す言葉を選びます。迷ったら「やりたいこと」で「まずは試してみたい」を選びます。
- 音声認識に「ブラウザの音声認識を使う」を選び、「音声認識の画面をひらく」を押します。開いたブラウザでマイクを許可し、「Start」を押して短い文を話します。
- 配信するときは「配信ソフトへテスト字幕を送る」を押します。表示されたアドレスをOBSの「ブラウザ」ソースに貼ると、字幕が載ります。
- 文字が小さいときは、OBSのブラウザソースのプロパティで幅と高さを変えます。公式の例は幅800、高さ300です。
字幕が出ているかは、画面上部の「操作パネル」を開き、「いまの状態」の字幕ログで確かめられます。出ていないときは、右下の「表示テスト」を押します。うまくいかない場合は、左メニューの「トラブルシュート」にある「動作チェック」を開くと、赤くなっている項目が原因として分かります。
04無料で英語字幕を出す設定
英語字幕は、公式の「無料で英語翻訳を出す」のページに沿って設定します。レイアウトで「多言語」を選ぶと、原文と翻訳の両方が出ます。翻訳設定は、第1翻訳設定を「17:英語」、翻訳エンジンを「共用翻訳エンジン」にします。同じページは、無料の共用翻訳エンジンでも十分使えるとしたうえで、より高い精度が必要なら支援版を検討するよう案内しています。
OBSへの取り込みは2通りです。簡単なのは、レイアウトを選ぶ画面にあるOBS用のボタンを、OBSの画面までドラッグして置く方法です。確実なのは、OBSの「ソースの追加」から「ウィンドウキャプチャ」を選び、字幕のウィンドウを指定する方法で、必要なら「色域」で背景を透過します。
05料金と規約(11月3日時点)
| 項目 | 公式で確かめた内容 |
|---|---|
| 本体の料金 | BOOTHで無料(0円)。v3.0のzipは約260MBです。 |
| 支援版 | FANBOXで支援して得るキーワードを本体に入れると、支援プランに応じた翻訳エンジンが使えます。公式は課金や販売ではないとしていて、支援の返金は受け付けていません。プランの内容は公式の支援のページで確かめてください。 |
| 配信・収益化 | 配信での利用を許可したり禁止したりする記載は、利用規約にありません。収益化については、支援者の負担に費用を上乗せして企業が利益を得る利用はお断りすると書かれています。 |
| 企業での利用 | 規約に「フリーソフトとしての範囲で利用される分には問題ありません」とあります。動作の保証はなく、目的に合うかは企業側で検証するよう求められています。 |
| 帰属表示 | 使うにあたって必要な帰属表示は、字幕を使う人が対応するとされています。ライセンスの表記は、公式の「ライセンス表記」のページにあります。 |
06つまずきやすい点
- 音声認識が動かないときは、公式のページに沿って、ブラウザのマイク許可、マイクのミュート、Windowsの既定のマイクを確かめます。「onSound」の行に「@」マークが出ないときは、マイクが認識されていない可能性があります。
- 翻訳するときは、翻訳する文字が各社のサーバとやり取りされると、規約に書かれています。
- 共用翻訳サーバはβ版で、誤訳や意図しない動作があり得ると、規約に書かれています。翻訳の量が多いときは、翻訳エンジンのAPIを自分で契約するほうが費用の面で勧められています。
- 旧版(v2.3)にv3.0を上書きするとトラブルが起きやすいため、配布ページはアンインストールしてから入れることを勧めています。
07こんな人に合います
海外の視聴者向けに翻訳字幕を付けたい人や、声を字幕や読み上げ、VRChatのチャットに使いたい人に向いています。音声を外に送らず、日本語の字幕だけを出したい場合は、Mojicastの紹介記事があります。コメント表示と読み上げを組み合わせるなら、わんコメの使い方と棒読みちゃんの紹介記事があります。
編集部のひとこと
プラグインの一覧にはOBS、VRChat、Discord、Twitch、YouTube Live、VTube Studioまで並んでいます。字幕だけで使い始めて、慣れたら読み上げやチャットへ広げていけそうです。クイックスタートのあとには、OBSの見た目や読み上げの設定などの項目が続きます。収益化している配信で使う場合は、使い始める前に公式の最新の利用規約を読んでください。
TOOLSこの記事に出てくるツール
- OBS Studio配信ソフト Windows・Mac・Linux動画の録画とライブ配信のための、無料でオープンソースのソフトです。Windows、Mac、Linux で使えます。無料日本語無料
- ゆかりねっとコネクターNEO配信の便利ツール Windows話した声を字幕にして、英語などの言葉に翻訳して画面に出すWindows用のソフトです。個人開発で、BOOTHで無料で配られています。NEW無料個人開発日本語無料(支援版の翻訳は FANBOX で支援)
VTuber界隈のあれこれを届けるV/WIRE編集部です。 編集方針
