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アプリ・ツールGUIDE — 2026.10.20 11:36

VRoid Studioの使い方|無料で3Dモデルを作る流れ、VRMの書き出し、配信に使うときの注意【2026年版】

無料の3Dキャラクター作成ソフト「VRoid Studio」の作り方から、VRMの書き出し、配信に使えるソフトと規約の確認点まで、公式の情報で答えます。

文・V/WIRE編集部 更新 2026.10.20 11:36 読了 約10分 XLINE
VRoid Studioの使い方|無料で3Dモデルを作る流れ、VRMの書き出し、配信に使うときの注意【2026年版】

VRoid Studioは、ピクシブ(pixiv)が提供している無料の3Dキャラクター作成ソフトです。3Dモデリングの知識がなくても、プリセットを選んでスライダーで調整すれば、自分のキャラクターを作れます。

作ったモデルは、配信で収益を得る使い方を含めて、商用で使えます(ガイドラインで特別な表記がないデータの場合)。Live2D専用のVTube Studioでは動かせません。VRMという形式で書き出して、VRMに対応した別のソフトで動かします。

この記事のポイント

  • VRoid Studioは無料で、Windows・macOS・iPadで使えます
  • 作業データは「.vroid」、VRM対応のソフトに渡すのは書き出した「.vrm」です
  • 特別な表記がないデータは、配信活動での収益を含めて商用利用できます
  • VTube StudioはLive2D専用です。VRMはWarudoやVMagicMirrorなどで動かします
  • iPad版には広告が入りました。PC版にも広告バナーが入る予定と案内されています

01VRoid Studioでできること

製品ページによると、髪は毛束をカーソルで作り、太さや向き、毛先のカールを調整できます。髪を揺らすボーンも設定できます。衣装はテンプレートを組み合わせて作れて、重ね着にも対応しています。テクスチャはペンツールで描き込めて、ペンタブレットの筆圧やレイヤー分けにも対応しています。

作ったモデルは、VRM形式で書き出せます。VRMは人型の3Dアバター向けのデータ形式で、2018年4月にドワンゴが提供を始めました。アバターのライセンス情報をファイルの中に埋め込めるのが特徴です。VRoid Hubにアップロードして、公開することもできます。

02動作環境と料金

料金は、どの版も無料です。Steamでも無料です。動作環境は、公式ヘルプの「VRoid Studioの動作環境」に次のように書かれています。

OS最低動作環境推奨動作環境
Windows 10/11(64ビット)Core i5 第6世代以降またはRyzen 5 第3世代以降、メモリ8GB、Intel Iris Graphics 540以上、空き容量10GBCore i9 第9世代以降またはRyzen 9 第5世代以降、メモリ16GB、Intel Iris Graphics 630以上、空き容量10GB
macOS 11以降(2015年以降発売のモデル)Core i5 第6世代以降、メモリ8GB、空き容量10GBCore i9 第9世代以降またはApple M1シリーズ、メモリ16GB、空き容量10GB
iPadiPad(第8〜10世代)、iPad A16、iPad mini(第5・6世代)、iPad Air(第3・4世代)、11インチ/12.9インチのiPad Pro(初期世代)iPad mini(A17 Pro)、iPad Air(第5世代以降)、iPad Pro(第3世代以降)

出典:VRoidヘルプ「VRoid Studioの動作環境」。10月20日時点。

この条件を満たさない環境は、動作保証とサポートの対象外です。ほかのソフトを同時に起動したときの動作も保証されていないので、モデルを作っている間は、VRoid Studioを単独で動かすのが安心です。ペンタブレットは、Wacom製だけが対応で、他社製では正常に動作しないことがあります。iPad版は負荷の高い操作で強制終了しやすいため、推奨環境での利用が勧められています。

iPad版には広告が入っています

2026年6月29日のv2.14.0で、iPad版に広告が入りました。広告を消す方法は3つあります。1つ目は、サブスクリプションの「VRoid Plus iPad版」で、月額600円、3か月プラン1,710円、6か月プラン3,280円です。2つ目は、pixivプレミアムのアカウントでアプリにログインする方法です。3つ目は動画広告の視聴で、120分間だけ一時的に非表示になります。

PC版(Windows・macOS)については、4月23日のお知らせで、広告バナーを設置する予定と案内されました。非表示にする手段も用意される予定ですが、時期と詳細は未定です。v2.14.0のリリースノートに、PC版の広告についての記載はありません(10月20日時点)。

03モデルができるまでの流れ

公式ヘルプの「VRoidをはじめよう」では、顔、髪型、体型、衣装の順に説明されています。

顔

左端のアイコン群の一番上で、顔全体のプリセットを選びます。瞳、瞳のハイライト、まつげなどは、アイコン群を順に選んで変えます。選んだパーツは、右側のパネルのスライダーで変形や位置を調整できます。

髪型

こちらも、左端のアイコンの一番上で髪全体のプリセットを選びます。製品ページには、毛束を自分で作って細かく調整することもできると書かれています。

体型

首から下の全身を変形します。右パネルの「身長」「頭の大きさ」「肩幅」「腰幅」などのスライダーで調整します。

衣装

左端のアイコンの一番上にある全身セットから着替えるのが手軽です。そのあとで、トップス、ボトムス、靴下、靴などを個別に変えられます。

アクセサリーとテクスチャ

「アクセサリー」タブで、メガネやネコミミなどを付けられます。テクスチャの編集は、各パーツの見た目を描き込む操作です。

04保存と書き出し:「.vroid」と「.vrm」の違い

VRoid Studioで扱うデータは、2種類あります。VRM対応のソフトに渡すのは、書き出した「.vrm」のほうです。

形式役割VRoid Studioでの編集
.vroidVRoid Studio独自の形式です。モデルの作成を始めると必ず生成され、編集中の作業データはこの形式で保存されますできます
.vrm編集中のモデルから書き出すデータです。VRoid Hubにアップロードできますできません(VRoid Hubからダウンロードしたモデルも同じです)

出典:VRoidヘルプ「VRoid Studioに関するデータのファイル形式について」。10月20日時点。

書き出しは、「撮影・エクスポート」を開いて、右側の「エクスポート」ボタンを押します。「ファイル」メニューの「保存」や「名前をつけて保存」では、.vrmは作られません。VRMはVRoid Studioで読み込めないので、あとで直せるように、.vroidのデータは残しておいてください。VRoid Studioから、VRMを作らずに直接VRoid Hubへアップロードすることもできます。

VRoid Studioで作った.vroidのデータを、「エクスポート」で.vrmに書き出し、VRM対応ソフトで動かして配信ソフトに映す流れを示した図
図:V/WIRE作成

05作ったモデルは配信や収益化に使えるか

VRoid Studioのガイドライン(2023年12月21日改定)によると、特別な表記がないデータは、個人・法人を問わず、販売や商用利用ができます。ここでいうデータは、素体、衣装、アクセサリ、プリセットなどです。使い方の例として、配信活動やショーへの出演で利益を得ること、モデルデータの販売、グッズや映像への利用が挙げられています。

次の点に注意してください。

  • 特別なライセンス表示があるアイテムと、サンプルモデルは、それぞれの利用条件に従います
  • 購入したテクスチャなど、ほかの人が権利を持つデータは、その人のライセンスに従います
  • 自分で作ったテクスチャや髪のメッシュの著作権は利用者に、素体や衣装メッシュ、プリセットアイテムの権利はピクシブにあります。ピクシブの提供コンテンツは、CC0ではありません
  • クレジット表記が必要かどうかは、ガイドラインに記載がありません。VRoid Studioの個別利用規約で確かめてください

VRoid Studioを使っている様子の配信や、使い方の講座、解説本の販売は、できるとされています。ただし、ピクシブとの提携や推奨があるように見える表現は避けるよう求められています。

06VRMを配信で動かせるソフト

VTube Studioは、Live2D Cubismのモデルだけに対応しています。Steamの説明では、VRoidなどは対応しておらず、今後も予定がないと書かれています(詳しくはVTube Studioの使い方)。VRoid Studioで作ったモデルを動かすには、VRMに対応した別のソフトを使います。公式の情報で確かめられたものは、次の3つです。

ソフト動かし方条件・料金動作環境
VRoid Hubのフェイストラッキング機能カメラで撮影した上半身の映像に合わせて、モデルの顔や首の向き、表情、手の位置が変わります。映像は外部に送信されません自分のモデルのほか、利用条件が「モデル登録者以外の利用:OK」の他の人のモデルでも使えますスマートフォンでは使えません(2025年2月27日時点)。CPUやGPUの負荷が上がり、発熱やファンの高速回転が起こることがあります
Warudo顔と手のトラッキングが内蔵されています。VRM、VRChat、人型リグのモデルに対応しています個人利用は無料です。商用利用は、info@warudo.app への問い合わせが必要です。現在はEarly AccessですWindows 10。最低要件はCore i5-9400F、GeForce GTX 1660、DirectX 11、空き容量6GBです
VMagicMirrorVRMモデルの上半身を表示し、キーボードとマウスの操作でアバターを動かします。クロマキーも調整できますMITライセンスです。BOOTHで入手しますWindows 10/11

出典:VRoidヘルプ(フェイストラッキング機能の使い方)、Steamストア(Warudo)、GitHub(VMagicMirror)。10月20日時点。

Warudoは、商用利用の場合に問い合わせが必要です。収益化する配信がこれに当たるかどうかは、Steamのページからは読み取れません。使い始める前に、公式に確かめておくと確実です。VMagicMirrorのGitHubの概要には、Webカメラでのトラッキングについての記載がありません。顔の動きで表情を付けたい場合は、導入前に公式のマニュアルを確認してください。

映像を配信に載せるには、OBSなどの配信ソフトを使います。基本の設定は、OBSの配信設定を読んでください。

07用途別の選び方

  • 3Dモデルをまず無料で作ってみたい人は、VRoid Studioから始めるのがおすすめです。書き出したVRMを、上の3つのどれかで動かして確かめます
  • 顔と手の動きを配信で使いたい人は、トラッキングが内蔵されたWarudoが候補になります。必要なパソコンの目安は、VTuberの配信用パソコンの選び方で確認してください
  • 機材を増やしたくない人は、キーボードとマウスで動かせるVMagicMirrorが選択肢です
  • Live2Dのモデルで配信したい人は、VRoid Studioではなく、VTube Studioやnizima LIVEがおすすめです。モデルの作り方は、Live2Dモデルの依頼のしかたで説明しています
  • iPadで作りたい人は、広告が入ることと、推奨環境が決まっていることを、先に確認してください

08つまずきやすい点

  • 「保存」をしても.vrmができない。書き出しは「撮影・エクスポート」の「エクスポート」ボタンで行います
  • 書き出した.vrmを、VRoid Studioで直せない。修正は.vroidを開いて行い、もう一度書き出します
  • ペンタブレットが正しく動かない。公式の動作環境では、Wacom製だけが対応とされています。公式ヘルプの「問題が起こった場合」には、ペンタブレットの不具合の記事があります
  • 動作環境を満たしているのに不具合が出る。古いバージョンには、進行に支障が出る不具合があることがあり、最新版の利用が勧められています。32ビット環境とBoot Campは対応外です
  • VRoid Hubで見えるモデルが、VRoid Studioの画面と違って見える。公式ヘルプに、この差についての説明記事があります

09よくある質問

VRoid Studioで作ったモデルで、収益化した配信をしてもいいですか?

ガイドラインでは、特別な表記がないデータなら、配信活動で利益を得る使い方が認められています。特別な表記があるアイテムや、購入した第三者のテクスチャを使った場合は、その条件に従ってください。

VTube Studioで、VRoid Studioのモデルは使えますか?

使えません。VTube StudioはLive2D Cubismのモデルだけに対応しています。VRMを動かせるソフトは、この記事の表を参考にしてください。

書き出したVRMを、あとから編集できますか?

VRoid Studioでは、VRMを読み込めないので編集できません。VRoid Hubからダウンロードしたモデルも同じです。編集する場合は、元の.vroidのデータを開きます。

VRoid Studioの作り方を、配信してもいいですか?

できます。講座の開催や解説本の販売も同じです。ただし、ピクシブとの提携や推奨があるように見える表現と、ピクシブが発行したと誤解される表現は避けてください。

MacやiPadでも使えますか?

macOS 11以降(2015年以降発売のモデル)と、iPadで使えます。対応する機種は、動作環境の表で確認してください。

編集部のひとこと

VRoid Studioのガイドラインは、配信活動で利益を得る使い方まで例に挙げていて、確かめやすい規約でした。一方で、PC版にも広告バナーが入る予定という案内は、無料で使い続ける側として覚えておきたいところです。作り始める前に、動かすソフトの商用の条件まで一度読んでおくと、あとで慌てずに済みます。

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